2024.10.25

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:オコン、チームの戦略でコラピントからファステストラップを奪取


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 エステバン・オコンは、レース終盤にソフトタイヤで走行し、ウイリアムズのドライバーであるフランコ・コラピントからアメリカGPのファステストラップを奪ったが、ほとんど戸惑っているかのようだった。レースでファステストラップを出しても追加ポイントを獲得できないトップ10圏外のドライバーが、ライバルチームのドライバーからポイントを奪うためだけにグランプリの終盤でソフトタイヤに交換したのは、これで2回連続となった。
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 オコンは、チームの決定には非常に驚いたと認めた。彼はそのピットストップで3つ順位を下げたし、トップドライバーのひとりがファステストラップを出したものと信じていたからだ。「通常、10番手のマシンがファステストラップを記録することは決してない。これまで一度もそんなことはなかった。だから、意味が分からず完全に疑問に思ったが、今では理解できた」

 オコンにとって、チームの戦略による決断は、コンストラクターズ選手権におけるあらゆるポジションをめぐる戦いが極めて熾烈であることを証明するものだったが、アルピーヌのドライバーは、若いアルゼンチン人ドライバーに同情していると認めた。「結局これはすべてをかけた戦いで、1ポイントはトップ10フィニッシュのようなものだから、とても重要だ。フランコを気の毒に思う。公平に言えば、彼はそれに値したのだから。でもこれが現実だ」

アルゼンチン、F1カレンダー復帰に1歩近づく
 アルゼンチンのブエノスアイレス郊外のアウトドローモ・オスカル・ガルベスに対するFIAの検査が完了した。このサーキットは連盟のトラックリストのグレード2リストに移され、アルゼンチンは将来のF1カレンダー復帰に一歩近づいた。コースの安全機能だけでなく、この非常に古いサーキット施設のアップグレード作業も検査により認められたのだ。

 FIAのオフィシャルによる検査は、ストックカー・ブラジル選手権のラウンドの前に行われた。この非常にプロフェッショナルな選手権は30年以上ぶりにブエノスアイレスで開催され、シーズン全体を通してフェリペ・マッサやルーベンス・バリチェロらが競い合う。

 アルゼンチンの新政府から強力な支援を受けている地元当局は、イベントに参加した国際メディアに対し、FIAからグレード1を取得するのに必要な最終的なアップグレードは、F1がアルゼンチンに戻るための契約が成立した場合にのみ行われると説明した。こうしたアップグレードの計画はすでに策定されており、ブエノスアイレスにいたFIAのオフィシャルらに提示された。FIAはサーキットの経営陣にフィードバックを提供するものと予想されているが、その後工事が進められる場合には、開始前に計画について合意がなされる必要がある。

F1と新たなパートナーシップ
 F1とアメリカの電池メーカー『デュラセル』は、ラスベガスのストリートサーキットのDRSゾーンにバッテリーメーカーの名前を出すという、新しいパートナーシップを発表した。この契約はアメリカGPの週末に発表された。発表によると、これによりデュラセルはラスベガスGPのバッテリー・パートナーとなり、コース上やテレビ放送で大幅な露出が見込まれるという。

 デュラセルのDRSゾーンのスポンサーシップは、ガントリーLEDのアニメーションボード、トラックサイドの看板、DRSゾーンにあるユニークな屋上ブランディングなどで掲示されることになる。

 一方でF1は、DRSゾーンを通過するマシンのオンボード映像が流れるたびに、彼らとのスポンサーシップ契約を強調する方法をすでに検討しているところだ。

「デュラセルとの提携は、革新とパワーの究極の交差を示すものだ」と、ラスベガスGP社の商業提携担当副社長ブレンダン・ドルビーは述べ、「この初のコラボレーションは、サーキット全体で最先端の高性能体験を提供するという当社の献身を反映している」と付け加えた。


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