【初日レポート】
角田裕毅、F1アブダビテストでレッドブルをドライブへ! クリスチャン・ホーナー代表が起用を明言
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、国際自動車連盟(FIA)の金曜会見の席で、最終戦アブダビGP後のテストで、角田裕毅を起用してレッドブルのマシンを走らせることを明言した。
ジャーナリストから「ホンダは角田のためにレッドブルのF1テストを強く推しています。角田もそれを望んでいると木曜日に言っています。現在の状況はどうなっていますか? また、角田の現在のパフォーマンスを考慮すると、レッドブルのF1テストに参加するに値すると思いますか?」という質問が飛んだ。
すでにオートスポーツwebが10月24日に『「角田裕毅選手をレッドブルに乗せてくれるようにお願いしました」』という渡辺康治HRC社長の独占インタビューでお伝えしたように、渡辺HRC社長はレッドブル側に角田にテストするチャンスを与えてほしいとアメリカGPでお願いしていた。
渡辺HRC社長は「われわれとしてはレッドブルに昇格するポテンシャルを角田選手は持っていると思うので、その評価を適正にしてもらって、できるだけ早いタイミングでレッドブルのクルマに乗せてくれるようにお願いをしました」と語り、レッドブル側も「その機会を考えています」と返事していた。
このインタビューを見た海外のメディアがメキシコGP前日の木曜日に角田にそのことを確認。角田も状況は把握しており、実現することを望んでいると答えていた。
FIAの金曜会見でその件を尋ねられたホーナーはこう答えた。
「そうだね、ユウキはもちろんまだレッドブルのメンバーのひとりだ。これはホンダと話し合って確認したことでもある。今年の7月にグッドウッドでユウキがレッドブルを走らせたのは想定外のことだった」
「でもあのときはチェコに代わって急きょレッドブルのマシンを走らせることになったので、彼はオープンフェイスのヘルメットとゴーグルを着用して、現行のF1マシンを運転した最初のドライバーとなった。だから、シーズン終了後のテストではきちんとした準備をしてわれわれのクルマをテストすることになる」
「これはかなり前から合意されていたことだ。また彼をレッドブルのコクピットに座らせて、レッドブル・レーシングのエンジニアたちと仕事をする機会を与え、レッドブル・レーシングのクルマで彼がどんなパフォーマンスを見せるかを見るのはいいことだ」
これで最終戦アブダビGP後に行われるテストで角田がレッドブル・ホンダRBPTの最新マシンを走らせることが決定した。その先にどんな未来が待っているのか、楽しみは広がるばかりだ。