2026.01.24

2026年F1第1回テスト欠席を決めたウイリアムズ。新車『FW48』のプログラム遅延はクラッシュテスト不合格が原因か


ウイリアムズがファン投票によって決定した2026年型F1マシン『FW48』のテスト用リバリー
Other Photo

 ウイリアムズF1チームは、1月23日、翌週にスペイン・バルセロナで開催されるプレシーズンテスト1回目を完全に欠席することを発表した。2026年は技術規則が大幅に変更されたため、プレシーズンテストは3回実施される。ウイリアムズは2月11日〜13日にバーレーンで行われる2回目のテストから本格的なコース上でのテストを開始する予定だ。ウイリアムズが予定を大幅に遅らせざるを得なかった理由のひとつは、2026年型マシン『FW48』がクラッシュテストに合格しなかったことであると推測されている。

 ウイリアムズは、次のような声明を発表した。

「アトラシアン・ウイリアムズF1チームは、最大限のマシンパフォーマンスを追求し続けるなかでFW48のプログラムに遅れが生じたことを受け、来週バルセロナで予定されているシェイクダウンテストに参加しないという決定を下した」

「チームはその代わりに、2026年型マシンを用いて、来週、VTT(バーチャル・トラック・テスト)プログラムを含む一連のテストを実施し、バーレーンで行われる最初の公式テストおよびメルボルンでのシーズン開幕戦に向けた準備を進める」

「今後数週間のうちにサーキットを走行することを楽しみにしており、変わらぬ支援を続けてくれているすべてのファンに感謝したい。2026年には、共に期待できることが数多く待っている」

2026年型ウイリアムズF1マシン『FW48』のテスト用カラーリング
ウイリアムズがファン投票によって決定した2026年型F1マシン『FW48』のテスト用リバリー

 この声明では、プログラムに後れが生じた根本的な原因には触れられていない。

 ジェームズ・ボウルズは、ウイリアムズ代表に就任して以来、チームの成長を加速させるために極めて強い姿勢で取り組んできた。場合によっては、短期的に問題を抱えても、それが長期的には大きな成果につながると信じてリスクのある決断を下したこともある。

 2024年の序盤にはスペアシャシーなしで過ごし、その結果、オーストラリアGPのFP1でアレクサンダー・アルボンがクラッシュした際に、チームメイトのローガン・サージェントがアルボンにマシンを譲り、自分は出場を諦めなければならないという事態が発生した。チームがスペアシャシーを用意できなかったのは、ボウルズがマシン製作に至るすべての工程において、新しくより効率的な手順や新技術の導入に注力していた影響だった。

 2026年F1新技術規則下では、マシン最低重量が2025年の800kgから768kgとなり、32kg減らされる。一方で、パワーユニット(PU)にははるかに大型のバッテリーが追加され、さらに必須クラッシュテストを通過するための要件も一層厳格化されている。

 バラストをセットアップ手段として活用できるよう最低重量に近づける設計と、クラッシュテスト合格との適切なバランスを見出すことは、多くのチームにとって容易ではない。ウイリアムズはこの課題で失敗し、その結果、バルセロナテスト開始前に2台目のシャシーを製作・ホモロゲーションする時間を確保できなかった可能性がある。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2025年F1第23戦カタールGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 2026年バルセロナテストは1月26日〜30日に非公開で開催され、各チームは期間内にそれぞれ3日間を選んで参加することができる。ウイリアムズはその貴重な3日間の走行時間を失うことになった。

 ウイリアムズは、今週半ばにはメルセデスの新パワーユニットをシャシーに搭載した形でのファイアアップを完了しており、それは明るいニュースだ。しかし今のところ悪い知らせの方が明らかに上回っている。



(GrandPrix.com)

最新ニュース一覧

2026-02-05更新
2026-02-04更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|