2024.12.14
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:リザーブドライバーとしても大きな価値をもつ周冠宇
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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中国の市販車市場の重要性は、周冠宇がレースシートではなくリザーブドライバーとしてではあっても、来年もF1に残るのに役立つことは間違いないだろう。周のマネジメントは、かなり前からフェラーリのフレデリック・バスールと連絡を取り合っており、グランプリカー、フェラーリのパワートレイン、ピレリのタイヤに関して直近の経験を重ねた彼は、最後にF1でレースをしたのが3年前であるアントニオ・ジョビナッツィよりも価値のあるリザーブドライバーになると売り込んでいた。しかし、アブダビGP中にアストンマーティンF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールからアプローチがあった。
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ストロールは周の家族と数回メッセージを交換した後、金曜日のFP1開始前にザウバーのモーターホームに使者を送り、周冠宇のマネジメントに関わっているグレアム・ロードンに面会を依頼した。2026年にキャデラックのF1チームを率いることになるロードンは、その日遅くにアストンマーティンのホスピタリティ部門を訪れ、ストロールの提案を聞いた。
中国はイギリスの市販車企業が生き残るために極めて重要な市場であるため、この契約が周にとって非常に大きな利益となる可能性があることは明らかだ。
しかし今のところ、この中国人ドライバーに近い情報筋は、フェラーリでリザーブドライバーの役割を得ることが彼の最優先事項であり、バスールとの条件に合意できなかった場合にのみ、アストンマーティンの提案を検討する用意があると請け合った。アストンマーティンは、既にフェリペ・ドルゴヴィッチを第一のリザーブドライバーとして起用しており、ストフェル・バンドーンもストロールのチームとの契約を延長している。
デビッド・リチャーズ、FIAの透明性に懸念
(c)XPB Images
モータースポーツUKの代表デビッド・リチャーズが、アブダビのF1パドックをサプライズ訪問した。プロドライブの元オーナーであるリチャーズは現在、FIA内で起きているあらゆることに目を光らせながら、自国におけるモータースポーツの草の根活動の向上に職業的関心を移している。長年にわたりFIA会長の有力候補とみなされてきたリチャーズだが、現会長のモハメド・ビン・スライエムが、70歳以上の立候補を禁じる統括団体の規則変更を承認したため、その計画を断念せざるを得なくなった。
リチャーズは、FIAの将来に向けた決定的な票を投じるための支持を集めるべく、急いでアブダビを訪れた。ビン・スライエムの提案によれば、会長または上院議長の連盟内での行動に関する今後の調査は、もはや法務コンプライアンス部門によって調査されることはなく、このふたりだけが、互いに対する疑惑を調査する権限を持つことになる。
リチャーズは、「この変更が承認されれば、FIAはパートナーに透明性を求める国々と協力することが困難になるだろう」と警告し、ビン・スライエムにこの提案を撤回するよう求めた。
ふたりはパドックでかなり長い時間、非公式に会話を交わした。しかし、FIAの情報筋はビン・スライエムが方針を変える可能性を否定した。ビン・スライエムは、来週金曜日にルワンダのキガリで開催されるFIA総会でこの提案を承認させると自信を見せたという。
スペインGPの年2回開催を望むカタルーニャ
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バルセロナGPのプロモーターは、2026年末に期限が切れる現在の契約後も、スポーツの商業権保有者との契約を延長することを望んでおり、ステファノ・ドメニカリおよびF1との交渉を続けるためにアブダビに滞在していた。スペインGPがマドリード地区に移ることは明らかだが、仮設サーキットの完成が間に合い、レースがヨーロッパに移されるその年の夏の終わりの9月までにすべての施設が準備できれば、スペインで2回のグランプリを開催する余地があるとカタルーニャのプロモーターは考えている。
フェルナンド・アロンソは依然として絶大な人気を誇っており、カルロス・サインツもフェラーリでの成功により最近人気が高まっているからだ。
カタロニア・バルセロナ・サーキットのゼネラルマネージャーを務めるホセ・マリア・ロメロは、ドメニカリが2026年から実施したいと考えているグランプリローテーション計画への参加には関心がないと語った。ロメロは次のように説明した。
「ビジネス計画の観点から、グランプリを2年に1度しか開催しないというのは理にかなったアイデアではない。我々は35年間スペインGPを開催してきたが、今年は非常に成功したイベントとなった。F1は、アクセスや観客用施設に我々が加えたすべての変更に非常に満足しており、パドックとパドッククラブも改装された。つまり、このような投資は、毎年F1が開催される場合にのみ意味がある。おそらく他のサーキットでは、その計画は経済的に意味があるだろうが、我々はレースを永続的に続けていくことを決心している」
(Translation: AKARAG)
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