2025.01.09

アルピーヌがコラピントとリザーブドライバー契約か。高まるドゥーハンへのプレッシャー


2024年F1第19戦アメリカGP 10位入賞のフランコ・コラピント(ウイリアムズ)がファンの声援に応える
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 2024年後半にウイリアムズからF1にデビューしたフランコ・コラピントが、2025年シーズンに向けてアルピーヌとリザーブドライバー契約を結ぶ見通しであると、彼の母国アルゼンチンのメディアが報じた。

 ウイリアムズ育成出身のコラピントは、ローガン・サージェントに代わり、2024年イタリアGPからの9戦に出場した。参戦2戦目のアゼルバイジャンで8位入賞、4戦目のアメリカGPで10位に入り、初めてレースをしたサーキットで合計5ポイントを獲得。その適応力の高さとスピードが、多くのチームからの注目を集めた。

フランコ・コラピント(ウイリアムズ)が8位入賞
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP フランコ・コラピント(ウイリアムズ)が8位入賞
アレクサンダー・アルボンとフランコ・コラピントの入賞を祝うウイリアムズ
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP アレクサンダー・アルボンとフランコ・コラピントの入賞を祝うウイリアムズ

 ウイリアムズはすでにアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツの2025年ラインアップを確定させており、コラピントに近い将来レースシートを提供できる状況ではないため、レッドブルとアルピーヌが2025年に向けてコラピントの起用を検討し始めた。しかしコラピントは、終盤のサンパウロGP(ブラジルGP)、ラスベガスGPでクラッシュ、その後、レッドブルは結局、彼への関心を失った。一方で、アルピーヌは交渉を継続したといわれる。

2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
2024年F1第22戦ラスベガスGP予選Q2 クラッシュ後に回収されるフランコ・コラピント(ウイリアムズ)のマシン

 今週、アルゼンチンのスポーツ系ウェブサイト『Ole』は、アルピーヌはコラピントとの契約に近付いていると報じた。ただしアルピーヌは、2025年にピエール・ガスリーのチームメイトとしてジャック・ドゥーハンの起用を決めており、コラピントが加入する場合、リザーブドライバーとしての契約になるものと考えられる。

 実際に契約が結ばれる場合、コラピントが完全にウイリアムズ陣営から離れるのか、ローン契約になるのかは不明だ。

 アルピーヌのリザーブドライバーを務めた後にレースシートを確保したドゥーハンは、2024年最終戦アブダビGPで、エステバン・オコンと代わる形でF1デビューを飾った。ドゥーハンが予定どおり2025年シーズンをレースドライバーとしてスタートすることは間違いないようだが、彼の契約には、ルーキーの場合よくあるような厳しいパフォーマンス条項が含まれており、保証されているのは序盤6戦のみであるとの報道もある。

ピエール・ガスリーとジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)
2024年F1第24戦アブダビGP ピエール・ガスリーとジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)

 コラピントは2024年のデビュー以来、アルゼンチンで高い人気を得て、商業的な面でも大きなポテンシャルを持つ。ドゥーハンは、アルピーヌが期待するパフォーマンスと結果をもたらさなければならないというプレッシャーにさらされることになりそうだ。アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、ドゥーハンがシーズン序盤にレースに出場することを認める一方で、シーズン中にドライバー交代をする可能性を否定していない。

この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)

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