【初日コメント】
メルセデスでFP1デビューのアントネッリが52Gのクラッシュ「純粋に僕のミス。申し訳ない」代表は「評価は変わらない」
2024年F1イタリアGPの金曜FP1に、アンドレア・キミ・アントネッリがメルセデスから出場。ジョージ・ラッセルのマシンに乗り、F1公式セッションデビューを飾った。
メルセデスのジュニアドライバーで、現在FIA F2に参戦するアントネッリは、2025年にルイス・ハミルトンの後任に抜擢されるとみられている。今回FP1のルーキー枠で初めてF1公式セッションに参加したが、クラッシュのため、わずか10分で走行を終えることになった。
August 30、 2024
アントネッリは、パラボリカへの進入でマシンのコントロールを失い、コースオフ、タイヤバリアにヒットし、その場でマシンをとめた。幸いアントネッリにケガはなかったが、新型フロアを装着したマシンはダメージを負い、アントネッリは走行を続けることはできなくなった。マシンの修復には時間がかかり、FP2でラッセルが走行をスタートできたのは、セッション開始から20分後だった。
アントネッリは、FIA F2に参加することはできたものの、金曜夜に予定されていたメディア対応は、体調が万全ではないため欠席している。
トト・ウォルフ代表は、このクラッシュによって、メルセデスがアントネッリへの評価を根本的に変えるようなことはないと強調した。
「彼はルーキーであり、非常に若い。我々は彼の将来に投資する準備ができている」とウォルフが語ったとFormula1.comが伝えた。
「強いドライバーは、こういった出来事から立ち直り、プレッシャーに対処する力を見せなければならない。イタリア人の少年が、メルセデスに雇われ、初めてモンツァで走行した。それは間違いなく大きなプレッシャーだ」
「だが彼がいずれチャンピオンになるためには、こうしたことに対処する必要がある。彼にはそうできる力があると、私は確信している」
「(今回のクラッシュが彼に対する評価に)およぼす影響はゼロだ。何より重要なのは、能力に基づいて起用することだ。FP1がうまくいかなかったことは、ドライバーに対して否定的な決断を下す理由にはならない」
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=20番手(1分23秒955:ソフトタイヤ/5周)
とても大変な一日だった。残念ながら僕にとって初めてのFP1セッションは、大クラッシュによってあっという間に終わってしまった。52Gの衝撃と計測されており、とても激しいクラッシュだった。
体調が100パーセントの状態ではないので、今夜はゆっくり過ごし、土日(のFIA F2)に備えて休養をとることにした。
チームとジョージに申し訳なく思う。僕たちが望んでいたような1時間にはならなかった。
僕自身の純粋なミスだ。コンディションを考えると少しプッシュしすぎた。もっと段階的にスピードを上げていくべきだった。今日のことから学習する。
FP1で走る機会をくれたチームに感謝している。ティフォシの前で走り、他のF1ドライバーたちと一緒にコースを走行できたのは、素晴らしい経験だった。