マグヌッセン、ペナルティポイント12で次戦出場停止に「審議委員の判断は理解できない」と不満、接触相手も同情
2024年F1第16戦イタリアGP決勝で、ハースF1チームのケビン・マグヌッセンがアクシデントによりペナルティを受け、ペナルティポイント2が科された。これによりペナルティポイントの累積が12カ月間で12ポイントとなったため、自動的に次戦アゼルバイジャンGPで出場停止となる。
マグヌッセンは、ターン4の進入時にピエール・ガスリー(アルピーヌ)をイン側から追い越そうとして衝突。この接触の全責任がマグヌッセンにあるとスチュワードは判断し、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科した。マグヌッセンは、9位でフィニッシュ、タイムペナルティ加算後に10位に降格された。
マグヌッセンのペナルティポイント合計は12カ月で12ポイントに達し、レギュレーションで定められたとおり、自動的に次戦出場停止のペナルティを受けることも、スチュワードから発表された。出場停止の後、ペナルティポイント12は削除される。
マグヌッセンは、今回のペナルティを厳しすぎると不満を示していた。
「全然理解できない。完全に混乱している」とマグヌッセン。
「僕とガスリーはターン4に向けて激しくレースをしていた。軽く接触し、ふたりともコーナーをミスして、コースに復帰した。どちらのマシンにもダメージはなく、どちらのレースにも影響はなかったのに、僕は10秒のペナルティを受けた」
ダニエル・リカルド(RB)とマグヌッセンのチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグのアクシデントに関しては、リカルドに5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1が科された。マグヌッセンはこれを例に挙げて、ペナルティに一貫性がないと示唆した。
「1周目にリカルドは時速300kmでニコを芝に押し出し、ニコのレースを完全に台無しにし、彼のマシンに甚大な影響とダメージを与えた。それに対するペナルティは5秒だ。一体どういう理屈なのか。全く理解できない」
マグヌッセンは、現在のレギュレーション下で12ポイントのペナルティポイント累積で出場停止を科される初の例となる。
ガスリーは、現在のペナルティシステムに疑問を呈し、マグヌッセンに同情している。
「彼が10秒ペナルティを受けたと聞いて、少し驚いた。彼はトライしたけれど、ホイール・トゥ・ホイールの状態であり、結局のところ僕は全くタイムをロスしなかった。だからびっくりしたよ」とガスリーは『Sky Sports』に対してコメントした。
「その方針を変更してくれるといいよね。間違いなく不公平だと思うから。(スチュワードに話すなど)僕から何かしてもいいと思っている。自分に何ができるか考えてみるよ。実際のインシデントに対して、全くフェアではないと感じるからね」
ハースはマグヌッセンの代役を明らかにしていないが、リザーブドライバーで2025年にレースドライバーに昇格することが決まっているオリバー・ベアマンが有力と考えられる。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています