「メルセデスとの出会いは12歳」アントネッリが語る加入秘話
F1での2シーズン目を迎えようとしているアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、autosport webの独占インタビューに応じ、メルセデスとの最初の会話がどのように始まったのかを振り返った。この若きイタリア人ドライバーは、今やドイツのメーカーと8年を共にし、完全に“ファミリー”の一員となっている。
アントネッリによれば、最初の接触があったのは「2017年の終わり、僕が12歳になったばかりの頃」だったという。
「メルセデスのジュニア・プログラム責任者であるグウェン・ラグリュが、シーズン終わりのレースを見に来たんだ。北イタリアのアドリアで開催されたファイナルカップで、僕はトニーカートから60ミニクラスに参戦していた」
「彼がイベント中に僕らのところへ来てくれて、そこからすべてが始まった。父と僕で彼と話をした直後、トト(ウォルフ/メルセデスF1チーム代表&CEO)から電話がかかってきて、『プログラムに参加してほしい』と言われたんだ」

すでにF1で表彰台も経験しているアントネッリは、当時をこう回想する。
「もちろん、父と僕は二度も考えたりしなかった。即決だったよ。父はトトのことを知っていたし、最終的に僕にとって正しい場所だと確信していたからね」
実は、父マルコ・アントネッリとトト・ウォルフは20年来の付き合いだ。オーストリア人のトトがまだプロレーシングドライバーを夢見ていた頃、二人は共にGTレースを戦っていた仲だったため、連絡を取り合うのは非常にスムーズだったという。

「結果的に、メルセデスへの加入は僕にとって正解だった」と若きアントネッリは認める。
カートに専念していた頃はトトと会う機会は少なかったというが、「2018年のモナコでフリー走行中にチームと一緒にトトの隣にいたことや、モンツァに行ったこと」は記憶に残っているという。
「でも、すべては2017年に始まったんだ」
しかし、アントネッリが初めてF1チームのガレージからレースを見たのは、2018年のモナコGPではなかった。彼はその前に経験した、ある愉快なエピソードを告白してくれた。

「知っての通り、父はレーシングチームを所有していて、ホッケンハイムで開催された最後のドイツGPのサポートレースに参戦していたんだ。僕も一緒にいたんだけど、F1のフリー走行が始まるとき、父と一緒にピットレーンへ見に行きたかった」
「でも当然、僕はまだ8歳くらいだったから若すぎた。ピットガレージにいるには幼すぎたんだ」
そこで、イタリア人らしいユニークな解決策が生み出された。
「幸運なことに、僕はとても小柄だった。だからタイヤトロリー(運搬台車)の中、4セットのタイヤの隙間にすっぽり収まることができたんだ。そこに隠れて、ガレージの中へ忍び込んだ」
「トロロッソで働いている友人がいて、タイヤに隠れた僕を中に入れてくれて、ガレージツアーをしてくれたんだ。最高にクールな体験だったよ」