2026.01.21

フォード陣営加入のフェルスタッペン、豪州『バサースト1000』挑戦に意欲「出るならコレだね」


マックス・フェルスタッペン、アービッド・リンドブラッド、さらにダニエル・リカルドも顔を揃えた
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 2026年よりフォード製パワーユニット(PU)を搭載するオラクル・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、同社のモータースポーツ活動100周年を記念した特別映像『F1 Drivers Race 100 Years of Cars』に登場。レーシングブルズに加入したルーキー、アービッド・リンドブラッドと数々のチャレンジに挑戦すると同時に、他シリーズ参戦への関心について尋ねられると「もしかしたらバサーストかも」と応じた。

 レッドブル・パワートレインズ(RBPT)と新たなパートナーシップを締結したフォード製PUを搭載する『RB22』のドライブを前に、今季も不動のエースを務める4度のF1世界チャンピオンは、豪州最高峰RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップを代表する象徴的一戦『Bathurst 1000(バサースト1000)』への参戦に意欲をみせた。

「先週このマシンをドライブしたが、本当に楽しかった。もしかしたら(他のカテゴリーに挑戦するなら)バサーストかもしれないね」とフェルスタッペン。

 すでにF1キャリア通算71勝を誇るフェルスタッペンは、先週1月15日にミシガン州デトロイトで行われたフォード・レーシングのシーズンローンチに先立ち、レッドブルF1チームとの協力関係に基づくプロモーション活動の一環としてタイムトライアル対決に臨み、オリジナルのアンティークマシンからクラシックなV8エンジン、ラリー界の象徴、歴史的なマッスルカー、そして最新鋭のレースカーまで、実に100年以上の歴史を持つフォード車のラインアップで勝負を繰り広げた。

 オーストラリア出身の元F1スターで、現在はフォードのアンバサダーも務めるダニエル・リカルドも登場した動画では、アメリカの人気TV司会者ジミー・ファロンがプレゼンター役に。ここでの新人リンドブラッドとの対決は、お互いに用意されたモデルから好きな車種をチョイスし、直線加速、ハンドリング、さらにファイナルショーダウンとして1対1での最速ラップを競うというもの。

フォードのモータースポーツ活動100周年を記念した特別映像『F1 Drivers Race 100 Years of Cars』に登場したマックス・フェルスタッペンとアービッド・リンドブラッド
レッドブルF1チームとの協力関係に基づくプロモーション活動の一環としてタイムトライアル対決に臨んだ

 その最初の挑戦から、チャンピオンは新人に対しても仁義なき態度で臨み、WRC世界ラリー選手権の旧ラリー1規定モデルである2017年製『フォード・フィエスタWRC』と、アメリカ・コロラド州で毎年開催される“雲に向かうレース”ことPPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで総合優勝を飾ったモンスターEV『フォードF-150ライトニング・スーパートラック』という無慈悲な車種をセレクトする。

 一方のリンドブラッドは異なるアプローチを採用し、1970年型『フォード・マスタングBOSS 302』でクラシックなマッスルカーと格闘し、クラッチを焼く苦戦を強いられると、もう1台にもかつてのGr.B規定のベースとなった『RS200』で挑戦。しかし総合システム出力で約1600PSを発生する現代的なパフォーマンスを発揮する“怪物EVトラック”を「本当に速い。加速も完璧」だと評した大先輩に惨敗する結果となった。

 その直線対決のウォームアップ走行でも、フィエスタWRCを華麗に操り見事なサイドウェイを披露したフェルスタッペンは、1924年型『フォード・モデルT』でのボーナスチャレンジを終えたリンドブラッドに対し、その後も2026年型『マスタング・ダークホースSC』vs『フォードGT40』の対決を制し、かつてル・マン24時間を制覇した1966年型モデルを撃破する。

 しかし、最終対決で2026年型『フォード・マスタング“ダークホース”スーパーカー』をチョイスしたフェルスタッペンに対し、リンドブラッドは2025年型『マスタングGT3』で応戦。ワイドになりコースをはみ出す懸命のアタックを決めたルーキーが、最終的にチャンピオンを逆転するエンディングとなった。

 改めて、バサーストのコースマップがステアリングホイールに掲示された現行Gen3規定マスタングは、RSCのトップチームに君臨するトリプルエイト・レース・エンジニアリング(T8)が2026年からブルーオーバルに移籍復帰することを受け、同チームのエースを務めるブロック・フィーニーの名前とゼッケンが入ったレッドブル・アンポル・レーシングの特別迷彩カラーリングで彩られた。

フォード陣営加入のフェルスタッペン、豪州『バサースト1000』挑戦に意欲「出るならコレだね」
その最初の挑戦から、チャンピオンは新人に対しても仁義なき態度で臨む
最終対決で2026年型『フォード・マスタング“ダークホース”スーパーカー』をチョイスしたフェルスタッペンに対し、リンドブラッドは2025年型『マスタングGT3』で応戦

 これまでスーパーカーのレギュラー陣とも何度か顔を合わせ、2019年にはシリーズ“7冠”王者ジェイミー・ウインカップとともにホットラップを走行したフェルスタッペンは、RSC最新モデルのコクピットを降りてインプレッションを求められると「とても楽しかった……ただただ笑顔が収まらなかったよ」と応じ、今季F1でカーナンバーを譲り受けたリカルドに対し「君も挑戦してみろよ、今からレーシングスーツを着てさ!」と冗談を飛ばした。

 世界トップクラスのシミュレータードライバーでもあるフェルスタッペンは、兼ねてよりマウントパノラマが「お気に入りのサーキットのひとつ」と公言しており、普段はあまりドライビング論を口にしないチャンピオンも、スーパーカーの独特な特性にすぐに適応できるかどうかについて、以前となる2022年の段階で次のように語っていた。

「数回の練習セッションをこなせば大丈夫だと思う。数日のドライブ経験があれば大丈夫だ。母国ではGT3マシンも運転していて本当に楽しいが、僕にとってはまったく違うし、自分のスタイルをそれに適応させる必要がある。それには数日は掛かるんだ」と、これまでNASCARやインディカー、WRCへのカメオ出演の可能性を否定してきたフェルスタッペンは、さらに「もしかしたらバサーストかも」と付け加え、将来バサーストに挑戦する可能性を示唆した。

「ドライバーとして最も重要なスキルは状況に適応することだ。どんなマシンに乗っているかは関係なく、グリップレベルやトラックレイアウトも重要だ。マシンに求められる要素は、トラックごとに少しずつ異なるからね。F1ドライバーでもV8のドライバーでも、その状況に適応していく必要があるんだ」

2019年にはジェイミー・ウインカップ(左)とともにホットラップを走行した
フォード陣営加入のフェルスタッペン、豪州『バサースト1000』挑戦に意欲「出るならコレだね」
2017年にもウインカップ(右)やシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(右)からコクピットドリルを受けている

■F1 Drivers Race Oldest To Newest Cars

YouTube URL:https://www.youtube.com/watch?v=N-liL_cpEMQ



(autosport web)

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