ハースF1のオコン「2026年型マシンではかなり特殊なドライビングが必要に」ドライバーは完全なリセットを求められると指摘
F1が史上最大レベルの規模のレギュレーション変更を行う2026年シーズンに向けて、ハースのエステバン・オコンは、ドライバーたちは「カート時代から学んできた速く走る方法をすべて忘れる」ことを強いられるだろうと予想している。
2026年F1には、シャシーもパワーユニット(PU)も全く異なるものが導入される。シミュレーターでハースの2026年型マシン『VF-26』を体験したオコンによれば、スピードを引き出す大きな鍵は、思考そのものをリセットすることにあるという。

1月19日、ハースが2026年型マシンのデザインとリバリーを披露した際に、オコンは「マシンの運転方法は、とても特殊なものになる」とコメントした。
「エンジン側、そしてハイブリッド側でのマネジメントが、これまで以上に重要になるだろう」
「(シミュレーターでは)マシン自体の感触はかなり良かった。バランスも悪くなかったが、もちろんシミュレーターでの初体験だったので、実車でどうなるかを確認する必要がある。ただ、グリップレベルは良好だった」
「明らかに最大の変化はエンジン側にあり、そこが僕たちにとって準備の鍵になる。とても刺激的な挑戦だ。これまでとは全く異なる運転スタイルになるんだ」
「ゴーカート時代以来、速く走るために学んできたことは、すべて忘れてしまってもいいと思う。新しいドライビングスタイルを学び、そこからスピードを見つけ出すのは興味深い作業になるはずだ」
オコンにとって、こうした状況はまったく未知というわけではない。彼が初めてF1マシンをテストしたのは2012年、まだV8エンジンがグリッドを支配していた時代であり、その後、ハイブリッド時代への移行を経験してきた。その変化は、迅速な適応を求められるものだった。
それでも、「間違いなく、これまで直面した中で最大のルール変更だ」とオコンは語る。
「初めてF1カーを運転したのはV8時代だった。その後ハイブリッドシステムに移行した。今直面する変化は、当時と似ている部分もあるだろう。でも繰り返しになるが、これまでのすべてを忘れる必要がある」
「すべてをもう一度、新しく学び直さなければならない。経験は素早く適応する助けにはなるが、あらゆる要素を適応させる必要がある」
「感覚のすべて、マシンから受け取るフィーリング、そして速く走るために何をすべきかを、走行中にこれまで以上に考えなければならない。刺激的であり、とても興味深い経験になるだろうね」

オコンはまた、2026年シーズンが極めて予測困難なものになるとも見ている。開発競争が急速に進むことで、レースごとに勢力図が大きく変わる可能性があるという。
「3戦目か4戦目あたりで、ある程度の傾向は見えてくるだろう。しかし、それが最終的な序列になるわけではない。特に初年度は開発がとても活発に行われるからだ」
「できるだけ早い段階で、取れるポイントはすべて取っておく価値があるのは確かだ。ただ、仮に理想的な位置にいなくても、シーズン中盤には多くのチームがアップデートを投入してくる。まだ獲得できるものは残されているだろう」
チームメイトのオリバー・ベアマンは、F1フル参戦2年目を迎える。クリスマス前に2026年型マシンのシミュレーターを初めて使用し、シート合わせを完了した段階で、まだ『VF-26』を実際には走らせてはいないベアマンだが、「この変更は、F1史上最大級だと感じており、それは僕にとって大きな興奮材料だ」と語っている。
「実際、これほど大きなレギュレーション変更を迎えるのは、僕にとって初めての経験だよ。2025年は僕にとって大きなステップの年だったが、最初から、マシンを正しいウインドウに入れさえすれば、ポイント争いができることは分かっていたし、マシンの競争力についてもある程度予想できていた」
「2026年に向けては、それが分からないことが、良いことでも悪いことでもある。最初から大きなインパクトを与えられる可能性があると感じているが、同時に、何も分からないというのは恐ろしいことでもある。6カ月後に時間を飛ばして、自分たちがどこにいるか見たいぐらいだよ。できる限り高い位置にいられるよう、全力を尽くすだけだ」
