F1カレンダー復帰を目指す南アフリカ、グランプリ開催に関心を持つプロモーター候補の入札期限を延長
南アフリカ共和国の政府は、F1を国内に復活させることに関心のあるプロモーター候補からの申請期限を延長した。
この延長は、1993年の開催以来F1カレンダーから外れている南アフリカGPを復活させる取り組みを、政府が続けているなかで行われた。この取り組みを促進するために、スポーツ・芸術・文化省は、入札運営委員会(BSC)を設立し、プロモーターや開催組織候補からの申請の受け入れと監督を行っている。
当初、入札の提出期限は2025年1月31日とされていたが、潜在的な関心のある団体に、提案を最終決定して提出するための時間をより多く与えるため、2025年3月18日まで延期された。
スポーツ省は公式声明で延長を認め、徹底的かつ公正な選考プロセスへの取り組みを強調した。
「スポーツ・芸術・文化省は、入札運営委員会(BSC)と協力し、南アフリカのF1グランプリ入札に向けた関心表明要請(RFEOI)の提出期限を2025年3月18日まで延長した」と声明では述べられている。
「この延長は、利害関係者に対し、RFEOIの要件に沿った包括的かつ適切な構成の提案を提出するための追加の時間を与えることを目的としている。同省は、この名誉あるモータースポーツイベントの開催を確保するにあたり、透明性と競争のあるプロセスのために尽力している」
「省は利害関係者に対し、この機会を利用して南アフリカのF1への野望を支援するよう促している」
この延長により、さまざまな提案が依然として検討材料になっている。歴史的に南アフリカGPの開催地となってきたキャラミ・サーキットは最有力候補だ。しかし、キャラミはまずF1レースに必要なFIAのグレード1基準を満たすために、継続的なアップグレードを完了する必要がある。
またケープタウングランプリSAは、ケープタウンのウォーターフロントとDHLスタジアム周辺に計画されている5.7kmのストリートサーキットでレースを開催する代替案を提案した。このエリアは、2023年にフォーミュラEが開催されたのと同じ場所だ。なおもうひとつの可能性として、市の郊外に専用のサーキットを建設することが検討されている。
南アフリカがF1レース開催に向けて新たな取り組みを始めたのは、グランプリレースの最後の未開拓市場としてアフリカへの関心が高まっている時期だった。ルワンダは最近、首都キガリにF1を誘致する独自の取り組みを開始し、新たなサーキットをデザインするために元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツを招いた。
期限の延長によってより包括的な入札が可能になるため、南アフリカはF1がこの大陸に復帰し、世界で最も権威あるスポーツイベントのひとつがふたたび同国で開催されることに期待を寄せている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています