ベアマンに期待するハース小松代表「チームといい仕事をすれば、フェラーリは彼を無視できない」と将来的な昇格も視野に
ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄代表は、ルーキードライバーのオリバー・ベアマンについて、ハースでチームと共にいい仕事ができれば、フェラーリはベアマンを無視できなくなると考えている。
小松代表がベアマンに期待していることは周知の事実だ。2023年のメキシコシティGPでこの若きイギリス人ドライバーがハースで初めてフリー走行1回目に参加して以来、小松代表は19歳の彼に大きな感銘を受けてきた。ベアマンは2024年にサウジアラビアGPでフェラーリのカルロス・サインツの代役としてレースに出場し、アゼルバイジャンGPとサンパウロGPではケビン・マグヌッセンの代わりを務めてグランプリに合計3回出場したが、そのことが小松代表の意見を裏付けている。
先週のチームプレゼンテーションで小松代表は、「私たちはオリー(ベアマンの愛称)と2年間の契約を結んでいます。2年プラス1年のオプションです」と述べた。
「私たちとオリーがよい仕事をすれば、フェラーリは彼を無視できなくなるでしょう」
小松代表は、ルイス・ハミルトンが2年契約を終えて引退したら、フェラーリがベアマンに加入を求めるだろうと確信しているようで、ベアマンの挑戦に協力することを誓っている。ベアマンが2026年末までチームに在籍することを喜ばしく思っている小松代表は、「フェラーリでルイスとシャルル(・ルクレール)に何も起こらない限り、オリーとの2年間の契約が確保されているのは素晴らしいことです」と語った。
「もし私たちが協力してともに改善を重ね、2026年末にフェラーリがオリーをマシンに乗せることを求めるようになったら、それは私たちへの賛辞となるはずです」
「私たちは、オリーと過ごすこの2年間をうまく機能させようとしています。フェラーリが2027年シーズンにオリーを復帰させることに十分満足するところまで到達できれば、私たちはよい仕事をしたことになるでしょう」
以前に報道されたように、ベアマンはハースのグランプリドライバーとしての役割と、フェラーリの第1リザーブドライバーとしての役割を両立させる予定だ。今後2シーズンの間、ハミルトンまたはルクレールが突然欠場することになった場合、ハースは土壇場でベアマンなしで戦わざるを得なくなる可能性があることを認めている。
そしてベアマンには、経験豊富なエステバン・オコンと肩を並べるための2025年と2026年がある。フェラーリのフレデリック・バスール代表を納得させて彼の信頼を勝ち取り、2027年シーズン以降はスクーデリアでルクレールとチームメイトになれるようにするためだ。