2015.04.14

【決勝日レポート】
路面温度の下降がデグラデーションと戦略に影響


2015年F1第4戦バーレーンGP
(c)Pirelli
バーレーングランプリ プレビュー:2015年4月16-19日 マナーマ

P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフト、今シーズン最初のトワイライトレースに挑む
レースの進行とともに路面温度が下降
ピレリがタイヤサプライヤーを務めるGP2も開幕

2015年4月13日、ミラノ
年間を通して温暖な気候のバーレーンは、かつてはテストの開催地になったこともありました。今シーズンは、オーストラリア、中国に続いて、ミディアムとソフトコンパウンドの組み合わせが使用される3戦目の舞台となります。オーストラリアや中国とは異なり、バーレーングランプリは、夕刻にスタートして夜間にゴールを迎えるトワイライトレースです。このため、気温と路面温度は、レースの進行とともに下降していきます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「バーレーンは中国よりも気温の影響が若干大きいと思いますが、タイヤの組み合わせは中国と同じものを使用します。しかし、トワイライトレースですから、マレーシアや午後に決勝が開催されていた2年前のバーレーンほどアグレッシブなコンディションにはならないと思います。バーレーンの決定的な要素は、レース週末を通じて、午後のセッションの進行とともに変化するタイヤ性能です。昨年のバーレーングランプリでは、残り10周でセーフティーカーが導入されたことにより、メルセデスのチームメイト同士の素晴らしい戦いが展開され、スリリングなフィニッシュが見られました。今年は、雨は降りそうにないということ以外、何が起こるか予測するのは難しいです」

タイヤにとってのチャレンジ:
バーレーンのアスファルトは、テスト開催地のヘレスを除いて、シーズン中で最も粗いものです。このため、熱によるデグラデーションに拍車がかかります。しかし、レースの進行とともに気温と路面温度が下降することによって、この影響は幾分軽減されます。温度の下降は、タイヤのデグラデーションとそれに伴う戦略に影響を及ぼします。

バーレーンでは良好なトラクションが不可欠であることから、特にリアタイヤが酷使されます。日中は気温が上昇し、熱によるデグラデーションが増大しますが、決勝時のコンディションは違ったものになります。

サーキットの周囲の砂漠から風によって運ばれる砂が路面を覆い、特に各セッションの序盤にグリップレベルを低下させます。戦略に関して、各チームはセーフティーカーを考慮する必要はありません。初開催の2004年以来、セーフティーカーが導入されたのは、2007年と2014年のわずか2回のみです。

バーレーンでGP2シリーズが開幕するため、ピレリの役割が大きくなります。GP2は、現在Formula Oneのグリッドに並ぶドライバー中8名を輩出しています。F1とともにGP2が開催される際、ピレリが供給するタイヤ総数は通常の1800本から2700本へと増加し、トラック上のピレリスタッフ数も55名から65名に増員されます。

昨年の戦略とレースの概要:
昨年は、残りわずか10周付近でセーフティーカーが導入され、マシン間の差が無くなり、フィニッシュへ向けたスリリングなバトルが展開されました。上位6名が様々な2ストップ戦略を採りました。ルイス・ハミルトンのソフト?ソフト?ミディアムに対し、ニコ・ロズベルグはソフト?ミディアム?ソフトと繋ぎました。ロズベルグはレースの終盤にファステストラップを記録しましたが、チームメイトのハミルトンを抜くことはできませんでした。セバスチャン・ベッテルは、ミディアムでスタートした2名のドライバー中の1人で、異なる戦略で4位を獲得しました。

予想される両コンパウンド間の性能差:ラップあたり1.5?1.7秒

予想される決勝時の天候:スタート時の気温は29°C前後で、フィニッシュ時25°Cまで下降すると予測されます。雨のリスクは低いものの、過去にはレース週末中に弱い雨が降ったこともあります。

(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)

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