2014.07.01

【毒舌パドック裏話】
オーストリアGP編(2):ウェバーが姿を見せたGPでは・・・


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■ウェバーが姿を見せたGPでは・・・。
 ヘルムートが浮かない顔をしていたのは、レッドブルのドライバーで表彰台に上がったのはマーク・ウェバーのみ、という厳しい現実に直面したからに違いない。
 そのマークにしても、優勝者にインタビューする役目を仰せつかっての登壇だから、どうしたって嬉しいはずがないわな。ところで、今年に入ってウェバーが姿を見せたGPをさらってみたら、その全てでベッテルはリタイヤを喫しているのね、知ってた?
 マークの呪い、なんちて。

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■証拠隠滅
 オーストリアGPの取材で、数少ない不満のひとつが食べ物の不味さ。チキンでもポークでも、はたまた若牛でも何でもいいが、パン粉をつけて揚げた料理は、あと10年くらい食べられなくても文句は言わない。

 ブリティッシュGPで不評さくさくの英国料理が、まだマシに思えたくらい、と言えばそのレベルが分かってもらえると思う。もうひとつ、オーストリアで気に入らないのが、規則にうるさいことと(それだけならまだしも)、ろくでもない規則が好きなこと。

 レースがハネた日曜の午後、メディア・センターの1階でタダのケーキを振る舞っていると聞いたので、早速出掛けていった。友人と私の分、2皿もらって意気揚々と引き上げてくると、近くにいた警備員が寄ってきて、センター内は食べ物の持ち込みは禁止だとの由。
 ここ以外のすべてのメディア・センターで自由に飲み食いしてきた我々にとって、これほどバカバカしい規則はない。

 それでもやみくもにルールに固執するのが、オーストリア流なのだ。おかしかったのは、腹を立てて大声でまくし立てる警備員がついに黙ったとき、友人も私もすでにケーキを平らげてしまっていたこと。これがまさしく“証拠隠滅”というわけ。

■巨大な牛にイタズラ
 レッドブルが称賛に値する理由はほかにもあって、大会のすべてをプロモートしながら、企業PRに類する行為がごく控え目だったことが、F1関係者の好感を誘っていた。唯一目立っていたのは、サーキットの中心部にしつらえられた巨大な闘牛のモニュメント。
 これに目をつけたメルセデスのメカニックが、レース後数時間して人目が途絶えた隙に、ちょっとしたイタズラを実行に移した。その効果たるや絶大を通り越して抱腹絶倒、説明不要のインパクトを写真でご確認いただきたい。



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