2015.03.30

【決勝日レポート】
F速分析(2):大接戦。中団同門対決が熱い!


 レッドブルは、トロロッソにも劣るペースしか今回は発揮できていませんでした。特にダニエル・リカルドのペースは、データ上ではダニール・クビアトにまったく及ばないもの。フロントホイールからカーボンダストを吐き出すシーンが多々あるなど、ブレーキに問題を抱えていたのは明らかで、10位で1ポイント獲得するのが精一杯でした。

 逆にトロロッソは実に速かった。ふたりのドライバーのうち、結果的にはマックス・フェルスタッペンの方が前でゴールしましたが、これはスタートポジションの差が大きく影響した結果です。フェルスタッペンは6番手スタート、サインツJr.が15番手からのスタートでした。前方スタートのフェルスタッペンは、3ストップでどんどん前を追うレースを展開します。しかし、4周目のセーフティカー時にピットに入ったため、ハミルトンと同じように遅いマシンにひっかかり、戦略のメリットを失ってしまいます。一方サインツJr.は2ストップ作戦でガマンのレースをするしか、順位を上げる方法がなかった。実際、サインツJr.はセーフティカー時に大きく順位を上げることに成功しました。しかし、トロロッソのマシンはデグラデーションが大きく、特に長く走行した最終スティント終盤はデグラデーションに苦しみました。そもそも、トロロッソのマシンで2ストップを選択するのは、無理があったのでしょう。結果、3ストップのメリットは若干失ったものの、フェルスタッペンが先にチェッカーを受ける形となりました。

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