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【】F1パワートレイン事情:フェルスタッペン、サンパウロGPの最悪な状況からポイント差以上に価値ある勝利

11月16日

 北南米大陸の3連戦で話題となったのが、ホンダRBPTが相次いで新しいパワーユニットを投入してきたことだ。

 まず第19戦アメリカGPでRBがリアム・ローソンの主要4コンポーネント(ICE、TC、MGU-H、MGU-K)を5基目にしてきた。ローソンはアメリカGPからダニエル・リカルドに代わってRBのステアリングを握ることなったが、パワーユニットの年間使用基数ルールに関しては、リカルドが使用してきた履歴を引き継ぐことになる。リカルドのパワーユニットは第3戦オーストラリアGP時に縁石にマシン底部を打ちつけた際に深刻なダメージを負っており、1基少ない状態で終盤戦を迎えていた。

Masahiro Owari
Masahiro Owari

 ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)は、「リカルドのパワーユニットは、後半戦のどこかで5基目を入れることになっていました。今回、交換したのはチーム側の希望」だと明かした。

 おそらく、リカルドのパフォーマンスを図りたかったシーズン中盤は、チームとしてはグリッドペナルティを与えたくなかったため、なかなか5基目を投入することができなかったのではないか。そこでローソンに代わったアメリカGPは、残りのサーキットを考えると比較的抜きやすく、さらにローソンにとって今年初戦。チームとしては最後尾からスタートさせることで、余計なプレッシャーをかけたくなかったのではないかと考えられる。


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