【】12位リカルド、真の速さを発揮できず苛立ち「戦略を誤り、わざわざDRSトレインに飛び込んだ」代表もミスを悔やむ
7月23日
2024年F1ハンガリーGP決勝で、RBのダニエル・リカルドは9番グリッドから12位でフィニッシュした。
ミディアムタイヤでのスタートでふたつポジションを落とした後、ソフトタイヤのケビン・マグヌッセン(ハース)のすぐ後ろを走り続け、マグヌッセンがピットインした翌周7周目にタイヤ交換を行った。その結果、18番手でセカンドスティントをスタート、再びマグヌッセンの1秒以内の位置を走り続けることになった。28周目に2回目のピットストップをして、最下位から非常に長い最終スティントを走行。徐々にポジションが上がったものの、レースリーダーから1周遅れの12位にとどまった。
ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、「何台かが早々にタイヤ交換に入り始めたので、我々はダニエルをそれに反応させたが、それによって、彼をひどいトラフィックのなかに入れることになった。そのため彼は本来のペースを生かすことができなかった」と述べた。
「2回目のピットストップのタイミングにより、いくつかポジションを取り戻し、ダニエルは良いラップタイムを刻んだ。しかしポイント圏内に入るには十分ではなく、12位でフィニッシュした」
チーム代表ローレン・メキースは「残念ながら、ダニエルに関して我々は間違いを犯し、早すぎるピットストップによって、彼をひどいトラフィックのなかに戻すことになった。それによって彼はポイント争いをするチャンスを失った」とコメントした。
「週末を通して彼のペースは非常に強力だった。最終スティントでトラフィックから抜け出すと、彼はそのペースを示し、遅れを取り戻していった」
「彼のフラストレーションを我々は共有している。我々は学習し、来週はさらに強くなって戻って来るつもりだ」
■ダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=12位(69周/70周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
長く、フラストレーションがたまるレースだった。クリーンエアでマシンのペースを活用することができなかった。スタートでミディアムタイヤを履き、わずか数周で、ソフトタイヤでスタートしたグループと同時期に新品ハードに交換し、コースに復帰すると、トラフィックの中に入った。
週末を通して速かっただけに、余計にフラストレーションがたまる。新しいタイヤで速いマシンと戦うことができず、自ら早々にレースから脱落してしまったように感じる。
(レース後にメディアに語り)チームが序盤に僕をピットに入れたのは、ソフトタイヤでスタートしたグループに反応したからだ。彼らがピットストップしたことで、僕たちの前に空間ができた。なのに、(自分たちもピットストップをして)また彼らの後ろに戻り、DRSトレインの中に自ら飛び込んだんだ。
僕はこれまでたくさんのレースをしてきたから、フラストレーションがたまるレースをいくつも経験している。それでもがっかりだ。
(最初の)ピットインの指示は直前になって出た。正直言って、ピットに入りながら、疑問に感じたけれど、どうすることもできない。ターン13で呼ばれて、すぐさま反応しなければならなかった。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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