【】2024年F1第10戦スペインGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
6月25日
2024年F1第10戦スペインGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位(66周/66周)
5番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
タイトなレースだった。あと1周あれば4位を争えたけど、ペースという点ではまだライバルたちの方が一枚上手だった。戦略に関しては、周囲のクルマよりピットインのタイミングを少し遅らせたのが、結果として良かったと思う。
レース序盤のチームメイト同士の争いで、タイムを失ったところもあるかもしれない。今後に向けては、次のレースでこのパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出し、レースペースを改善することに専念するつもりだ。
(レース後にメディアに対して、サインツとのインシデントに対して語り)レース序盤は、2台ともタイヤを温存して、後の攻撃に備えるという、明確な戦略を立てていた。カルロスはターン14でタイヤを温存しようともせずに、ターン1で僕をオーバーテイクするチャンスをつかんだ。お互いにタイムロスしたので、少し残念だ。
カルロスが、僕がイン側にいるのを見ておらず、こっちに向かってきたことで、僕のフロントウイングがダメージを負った。それによって僕たちのレースは難しくなったんだ。
レースの前に、序盤はタイヤを温存しなければならないと明確に伝えられていたのに、なぜそんなことをするのか、僕には理解できなかった。不必要な行為だからね。でも理解できる部分もある。彼にとってホームレースだし、キャリアにとって重要な時期でもある。だから、何か派手なことをしたかったんじゃないかな。
でも僕を相手にそういうことをするのは、適切ではないと思う。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(66周/66周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード
今日は残念ながらいくつか不利な出来事があった。最初のピットストップで時間がかかった。それから、最終スティントで履いたハードタイヤは感触が良くなかった。
それでもチームとして目指していたのは、今日できる最大限のことを達成することであり、3位と4位という結果で、それを実現した。
ルイスは素晴らしいレースをしたね。僕たちはこの数戦、とても励みになる結果を出しているので、ポジティブな要素をたくさん確認することができる。
スタート直後のターン1に向けた動きについてだけど、昨日の夜、まさにああいう動きをすることを夢見ていたんだ。でもこんな形で実現するとは思っていなかったよ! フェルナンド(・アロンソ)が2013年に同じようなスタートを切ったのを覚えている。今日は向かい風だったから、ブレーキングをかなり遅らせることができると分かっていたんだ。とても満足のいく動きだったし、またレースをリードすることができて気分が良かったよ。
残念ながら、マックスもランドも速すぎて、戦いを挑むことはできなかった。でも僕たちは2戦連続で表彰台に上った。それはオーストリアに向かうにあたって、とても励みになることだ。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(66周/66周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
素晴らしい週末だった。表彰台に立つのは久しぶりだから、とてもうれしいよ! 僕たちはまだトップの位置にはたどりついていないけれど、最近の数戦で大きな進歩を遂げた。
前のふたり(フェルスタッペンとノリス)と戦えるだけのペースはなかった。でも、こんな風に、安定して良い結果を出していければ、いずれ強力なポジションに立つことができるだろう。僕たちは、彼らに追いつきつつある。それは素晴らしいことだよ。
スタートがひどかったのが残念だった。蹴り出しがもっと良ければ、少し違うレースになっていたかもしれない。とはいえ、順位としては今日は3位が最大限の結果だったと思うけどね。
サインツに対する動きにも満足している。彼には十分スペースを残したし、だから2台とも無事にコーナーを抜けることができたんだ。あの動きは僕のレースにおいて重要なものだった。だから成功させることができてうれしい。
次のオーストリアが楽しみだよ。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(66周/66周)
1番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
ファステストラップ:1分17秒115(51周目)
ひと言で言って、スタートが悪かった。遅れを取って、マックスとのバトルになり、彼は完全に横に並んではいなかったが、僕のアウト側にはジョージがいたために、アクションを取れるようなスペースがなかった。それで僕のレースは終わった。
がっかりしている。それでもバロセロナから得られるポジティブな要素はたくさんある。大量にポイントを稼いだし、今日のマシンは素晴らしかった。僕たちはコース上で最速だったと思う。週末を通して努力し続けてくれたチーム全員に心から感謝する。
この後は、オーストリアとシルバーストンに気持ちを集中させる。どちらも僕にとってお気に入りのサーキットだし、良い成績を収めているトラックでもあるから、楽しみだよ。僕たちは好調で、毎週良いパフォーマンスを発揮している。あとは、今後のレースで、僕がいくつか細かい部分で改善すれば、それで問題ない。
(『Sky Sports』に対して語り)最高のスタートではなかったが、悪いスタートでもなかった。最近は接戦だから、1メートルか2メートルの違いが勝敗を分けるんだ。残念だよ。それ以外はいいレースだった。ターン2以降はほぼ完璧だったんだ。でも序盤の負けが大きかった。
予選ではレッドブルの方が100パーセント速かったけれど、今日は僕たちのマシンが最速だった。スタートからゴールまでコース上で僕たちが最速だったのに、勝利を逃した。僕が十分な仕事ができなかったからだ。
今日はレースに勝てたはずだったのに、勝てなかった。逃してはいけないチャンスだったのに。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(66周/66周)
2番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
すべてのことをうまく実行した。バルセロナで勝つことができて本当にうれしい。2周でトップに立てたことで、レースがうまくいった。チームは素晴らしい仕事をしてくれて、アグレッシブな戦略を採り、すべてのことについて正しい判断をした。
オーバーテイクをしてトップに立った後は、かなりディフェンシブな戦略を採らなければならなかった。最後まで全力でプッシュする必要があった。
僕たちはペースが少し足りず、今日はタイヤの面でマクラーレンの方が優れていた。この点を調べて、改善に取り組む必要がある。
後方のランドが全力でプッシュして僕に追いつこうとしていたので、僕の方もプッシュしなければならなかった。
僕たちはパフォーマンスを最大限に発揮し、タイヤの管理をできるだけうまくやれるようになる必要がある。とはいえ、勝利を持ち帰ることができたのは素晴らしいことだ。チームとして今日はとても良い働きをした。強さを発揮し、ミスを全くせず、ピットストップでも今年ここまでの最速を記録した。それも素晴らしいことだよ。つまり、全体的に強力な週末だったと言っていいだろう。
(autosport web)