2024年F1第10戦スペインGP 決勝トップ3記者会見のスタートを待つルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

【】ハミルトン、今季初表彰台で18年連続の快挙。夢のスタートを決めたラッセル「2013年のアロンソみたい!」

6月24日

 2024年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは3位、ジョージ・ラッセルは4位でフィニッシュした。

 ラッセルは4番グリッドから抜群のスタートを決めてトップに躍り出たが、3周目にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれて2番手に。ランド・ノリス(マクラーレン)を抑え切ってファーストスティントを終えたラッセルは、15周目に上位勢では最初に1回目のピットストップを行った。ここでロスがあったが、スティント後半は2番手を走行。新しいタイヤのノリスに抜かれた直後、36周目に2回目のタイヤ交換を行い、ハードタイヤを装着した。

 最終スティントではノリスの後ろ3番手を走った後、ペースが良いハミルトンに抜かれ、4番手に落ちた。後ろからはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が追い上げてきていたが、ラッセルは0.389秒差で辛くも4位を守った。

 スタートで4番手に落ちたハミルトンは、1回目のピットストップを16周目に行い、サインツにアンダーカットされたが、コース上で抜き返した。この際、軽い接触が起きたものの、スチュワードはペナルティは必要なしと判断した。

 ハミルトンは、2回目のピットストップをラッセルより7周遅らせて、ラッセルとは異なりソフトタイヤを装着。最終スティントに良いペースで走ったハミルトンは、再びサインツを抜き、チームメイトの前に出て、今季初、自身198回目の表彰台を獲得した。ハミルトンはデビューからすべてのシーズンで表彰台に上がり、連続表彰台を18シーズンとして、記録を更新した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第10戦スペインGP表彰式 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)

ルイス・ハミルトン(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)
2024年F1第10戦スペインGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(66周/66周)
3番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト

 素晴らしい週末だった。表彰台に立つのは久しぶりだから、とてもうれしいよ! 僕たちはまだトップの位置にはたどりついていないけれど、最近の数戦で大きな進歩を遂げた。

 前のふたり(フェルスタッペンとノリス)と戦えるだけのペースはなかった。でも、こんな風に、安定して良い結果を出していければ、いずれ強力なポジションに立つことができるだろう。僕たちは、彼らに追いつきつつある。それは素晴らしいことだよ。

 スタートがひどかったのが残念だった。蹴り出しがもっと良ければ、少し違うレースになっていたかもしれない。とはいえ、順位としては今日は3位が最大限の結果だったと思うけどね。

 サインツに対する動きにも満足している。彼には十分スペースを残したし、だから2台とも無事にコーナーを抜けることができたんだ。あの動きは僕のレースにおいて重要なものだった。だから成功させることができてうれしい。

 次のオーストリアが楽しみだよ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(66周/66周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード

ジョージ・ラッセル(メルセデス)が3位表彰台のルイス・ハミルトン(メルセデス)を祝福
2024年F1第10戦スペインGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)が3位表彰台のルイス・ハミルトン(メルセデス)を祝福

 今日は残念ながらいくつか不利な出来事があった。最初のピットストップで時間がかかった。それから、最終スティントで履いたハードタイヤは感触が良くなかった。

 それでもチームとして目指していたのは、今日できる最大限のことを達成することであり、3位と4位という結果で、それを実現した。

 ルイスは素晴らしいレースをしたね。僕たちはこの数戦、とても励みになる結果を出しているので、ポジティブな要素をたくさん確認することができる。

1周目にトップに立ったジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第10戦スペインGP 1周目にトップに立ったジョージ・ラッセル(メルセデス)

 スタート直後のターン1に向けた動きについてだけど、昨日の夜、まさにああいう動きをすることを夢見ていたんだ。でもこんな形で実現するとは思っていなかったよ! フェルナンド(・アロンソ)が2013年に同じようなスタートを切ったのを覚えている。今日は向かい風だったから、ブレーキングをかなり遅らせることができると分かっていたんだ。とても満足のいく動きだったし、またレースをリードすることができて気分が良かったよ。

 残念ながら、マックスもランドも速すぎて、戦いを挑むことはできなかった。でも僕たちは2戦連続で表彰台に上った。それはオーストリアに向かうにあたって、とても励みになることだ。



(autosport web)