【】角田裕毅、冷却系の問題で走行時間をロス、新型ウイングは使用中止に「ペースも不足。原因を突き止めたい」F1第10戦金曜
6月22日
2024年F1スペインGPの金曜、RBの角田裕毅はフリー走行1=20番手/フリー走行2=15番手だった。今回RBは、アップグレードとして、フロントコーナー、コーク/エンジンカバー、サイドポッド・インレット、フロアボディ、リヤウイング、ビームウイングを変更したことを明らかにしている。
レーシングディレクターのアラン・パーメインは、スペインGP初日を振り返り、次のようにコメントした。
「今日は簡単な一日ではなかった。FP1はスムーズにはいかなかった。裕毅のマシンの冷却システムのひとつに問題が発生し、修理を行わなければならず、彼は走行時間をロスしたのだ」
「さらに、新しいリヤウイングのDRSに問題が出た。それが分かった後、FP1の残り時間では、慎重を期し、DRSを開かずに走行を行った」
「当然のことながら、それによりラップタイムが大幅に失われたし、正しい条件で走行しなければ、マシンバランスを完璧に感じ取ることはできない」
「FP2では、ファクトリーで新しいウイングの詳細な分析を行っている間、以前の仕様のウイングに戻し、いくつか変更を施した。リヤエンドを少し落ち着かせるために、2台のセットアップを調整した。しかし正直言って、FP2でも、ドライバーはふたりとも、マシンに完全には満足できずにいた」
「リヤエンドのグリップが不足している。明日はタイムシート上、順位を上げることができると感じているので、今夜、そのためにセットアップを改善すべく、作業に取り組む」
「アップグレードの数値には満足している。すべてがうまく機能しており、問題はない。今は、マシンのメカニカル面に焦点を当て、サスペンションのセットアップ改善に取り組んでいく」
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
フリー走行1=20番手(1分15秒916:ソフトタイヤ/21周)/フリー走行2=15番手(1分14秒211:ソフトタイヤ/31周)
今日はいつもよりトリッキーでした。ペースは望んでいたレベルではないので、何が足りないのかを調べて、明日、改善できることを期待しています。
アップグレードは予想どおりに機能していますが、僕たちは望んでいる位置にはおらず、通常ほどのペースがありません。今日何が足りなかったかを探るために、すべてのデータを見直します。
(autosport web)
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