【】ラッセルがメルセデスに今季初ポールをもたらす「最新アップグレードが転機に。これが新たなスタート」F1カナダGP
6月9日
2024年F1カナダGPの予選で、メルセデスのジョージ・ラッセルはキャリア2回目のポールポジションを獲得、ルイス・ハミルトンは7番手だった。
Q3最初のランは、ふたりともユーズドソフトタイヤでアタック。2回目最後のランでは新品ソフトで出たが、最初のタイムを更新することができなかった。しかしラッセルの1回目のタイムを破る者はおらず、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同一タイムを出したものの、最初に記録したラッセルがポールとなった。メルセデスにとっては2023年7月のハンガリーGPにハミルトンが獲得して以来のポールポジションだった。
予選セッション全体でのファステストタイムは、ラッセルがQ2で記録した1分11秒742だった。
ハミルトンはFP3でトップタイムを出し、Q1で3番手、Q2で2番手と上位を維持していたが、Q3でタイヤをうまく機能させることができず、0.280秒差の7番手にとどまった。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP3 3番手(1分12秒957:ソフトタイヤ/33周)
予選 1番手(Q1=7番手1分13秒013:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分11秒742:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分12秒000:ソフトタイヤ)
素晴らしい日だ! ポールポジション争いはものすごく接戦だった。この数戦、前のマシンから100分の1秒遅れということが続いたから、今日は自分が上位の側に立つことができてうれしい。
Q3は難しかった。Q2で出した自己ベストタイムを、Q3最後のラップで上回ることができなかったんだ。ラインを越えた時、自分がポールポジションを獲ったのかどうか、確信が持てなかった。
新品タイヤだと通常は0.3秒から0.4秒は速くなるものだけど、幸い、ユーズドタイヤを履いて最初のランで記録したタイムで、トップをつかむことができた。
マシンは週末を通して好調だ。ブラックリーとブリックスワースのファクトリーで皆が、アップデートを持ち込み、パフォーマンスを向上させるために懸命に働いている。そのハードワークがリザルトに反映されたのを見ることができて、とてもうれしい。
(モナコで導入したアップグレードでは)まだ2戦しか走っていないし、2戦とも特殊なサーキットでのグランプリだ。それでもトップに近づくためにステップを踏み出すことができたのは、励みになる。
明日何ができるか見てみよう。勝利を目指していくけれど、新しい路面と天候の関係で、未知の要素がたくさんある。でもマシンにも自分にも自信を持っている。明日は勝ちに行くよ!
(予選後のインタビューで、モナコで導入した新しいフロントウイングを含むアップグレードについて触れて)モナコで「これが僕たちのシーズンにとって何かの始まりになればいいな」と言ったけど、そのとおりになったと思う。この感覚が恋しかった!
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP3 1番手(1分12秒549:ソフトタイヤ/31周)
予選 7番手(Q1=3番手1分12秒851:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分11秒979:ソフトタイヤ/Q3=7番手1分12秒280:ソフトタイヤ)
まずはジョージにおめでとうと言いたい。ポールポジション獲得はチームにとって素晴らしいことだ。ブラックリーとブリックスワースの皆が素晴らしい仕事をして、マシンの開発を推し進めてくれたおかげだよ。彼らは最近のアップデートを導入するために、たゆまぬ努力を続けてくれた。
週末を通して素晴らしい感触を持っているので、7番手スタートでも良いレースができるんじゃないかと思っている。ここはオーバーテイクが困難だし、前のグループの力は僅差だから、簡単にはいかないだろう。それでもベストを尽くすよ。
僕にとっては厳しいセッションだった。FP3では速かったのに、予選で苦戦したんだ。一貫してタイヤをうまく機能させるのが難しく、Q3の最後のラップでもその問題を抱えていた。
明日はどうなるか、ポジションを上げられるかどうかを見ていこう。
(autosport web)
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