【】RBのバイエルCEO、2025年のドライバー決定を急がず 「角田とリカルドに満足」と強調、ローソン内定説を否定
5月31日
リアム・ローソンが2025年にRBのレギュラードライバーになるのはほぼ確定と予想されてきたなかで、RBのCEOピーター・バイエルは、現在のドライバー、角田裕毅とダニエル・リカルドに満足しており、来季ラインアップの決定を急いではいないと強調した。
角田は一貫して優れたパフォーマンスを発揮しており、チーム内のポジションを確立している。しかし、リカルドは低調のために、今シーズン中にも降ろされて、リザーブドライバーのローソンが後任を務めるとの推測も出てきている。
しかしリカルドは、最初の期限とされていたマイアミGPを乗り切った。マイアミのスプリントにおいて、リカルドは予選4番手から4位でフィニッシュという好成績を収めた。
モナコGPで、RBのバイエルCEOは、2025年のドライバーラインアップはいつ決定するかと聞かれ、「我々は両ドライバーに非常に満足している。正直に言って、『もしも』や『いつ』といった話をすることに時間を費やすつもりはない」として、決定は急いでいないと示唆した。
「我々には非常に強力なラインアップがあり、素晴らしいリザーブドライバーがいる。さらに(FIA)F2やF3には優秀な人材が生まれている。今我々は自分たちのパフォーマンスに焦点を絞っている。ドライバーについての議論よりも、目の前にいるアストンマーティンに焦点を当てているのだ」
モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは以前、ローソンが2025年にレギュラーシートを得るのはほぼ確実と示唆した。モナコの週末、ローソンの昇格について聞かれたバイエルは、次のように答えた。
「リアムはチームにとって非常に貴重なメンバーだ。彼は毎週末、我々と一緒に過ごしているし、シミュレーターでたくさんの仕事をしている。だが、繰り返しになるが、今我々はふたりのドライバーをマシンに乗せており、そのふたりでパフォーマンスを見出している」
「2025年の状況についてはあまり話をしていない。我々は強力な基盤のピラミッドを背後に持つという贅沢な状況にあるからだ。今の焦点は、コース上での戦いと、サマーブレイクまでの今後のレースに置かれている」
ローソンは、レッドブル代表クリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコの間で今も続く権力争いの影響を受けていると広く信じられている。今シーズン中にもリカルドのシートにローソンを乗せることをマルコは望んでいるが、それについての承認がレッドブルから得られる可能性は低くなりつつある。今、内部闘争で優位に立っているのは、リカルドを支持するホーナーの方だからだ。
レッドブルが、2025年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして、カルロス・サインツを起用せず、セルジオ・ペレスとまもなく新契約を結ぶ見通しとなっているのも、同じ理由からだ。マルコはサインツをレッドブル・ファミリーに戻すことを望んでいるが、それに対してホーナーはペレスの残留を推し進めている。
(GrandPrix.com/autosport web)
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