FIAがベアマンのクラッシュに関し声明を発表「規則変更に関する憶測は時期尚早」
3月29日に行われた2026年F1第3戦日本GP決勝終了後の夕方18時25分、FIA国際自動車連盟がオリバー・ベアマン(ハース)のクラッシュに関して公式声明を発表した。
通常、レース内のひとつのクラッシュについてFIAが声明を出すことは稀だ。FIAの公式SNSに掲載された文言を含めた公式声明は以下のとおりだ。
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日本グランプリにおけるオリバー・ベアマンの事故、および高速接近が事故の一因となったことを受け、FIAは以下の説明を行う。
公式声明
2026年技術規則は導入以来、FIA、チーム、パワーユニットメーカー、ドライバー、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の間で継続的な議論の対象となっている。この技術規則は、特にエネルギーマネジメントに関して、実走行データに基づいた最適化を可能にするべく、意図的に調整可能なパラメーターが多く盛り込まれている。
十分なデータを収集・分析できるよう、シーズン序盤の段階を経て体系的な見直しを行うことが、すべての関係者の一貫した立場だった。そのため、4月には新規則の運用状況を評価し、改善が必要かどうかを判断するための会議が複数予定されている。
今後行われる可能性のある調整、特にエネルギーマネジメントに関連するものは、綿密なシミュレーションと詳細な分析が必要となる。FIAは、このスポーツにとって最善の結果をもたらすべく、すべてのステークホルダー(利害関係者)と緊密かつ建設的な連携を継続していく。また、安全性は常にFIAの使命の中核を成す要素であり続ける。現段階において、変更の可能性に関する憶測は時期尚早である。今後の進展については、適宜お知らせする。
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ベアマンのクラッシュの要因は、先行していた車両(フランコ・コラピント/アルピーヌ)が200Rからスプーンカーブに至るまでに、回生した電気エネルギーを使い切る“電欠”を起こしたことが発端だ。
電欠を起こしたコラピントのマシンは急激に速度が低下する(ベアマンのオンボード映像にはコラピント車のリヤライトが赤く2回点滅している様子が写っている/赤の2回点滅はMGU-Kからの出力が0となった際に後続車に発せられる警告)。そこに、すぐ後ろを走っていたベアマンがコラピントの後ろに着き、速度差の違いから追突の危機となり、ベアマンがコース外に出る回避行動をとったために発生したアクシデントだった。
上記の公式声明は、今回のアクシデントの根本原因は『2026年から施行されている技術規則(主にPU、電気エネルギーの運用について)』であり『早急に変更すべき』といった内容の声がSNS上で散見される状況に対するFIAの回答となる。
2026年のF1はまだ3戦が終わったばかりであり、技術規則に関してはすべてのステークホルダーの間で現在も議論が続いている。今後どのような進捗があるのか。ステークホルダーがどのような判断を行うのか、FIAからの続報を待ちたいところだ。
