2026.03.28

【予選日レポート】
【F1日本GP予選の要点】若手が躍進。フェルスタッペン、ラッセルがチームメイトに敗れる


2026年F1第3戦日本GP 予選Q2で敗退したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
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 19歳アンドレア・キミ・アントネッリがメルセデスのエースであるジョージ・ラッセルを下して、2戦連続のポールポジションを獲得した。3番手以下を見ても、レッドブルのアイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンを、アウディのガブリエル・ボルトレートがニコ・ヒュルケンベルグをしのぐといった具合に、若手の躍進が多数見られた。上位10名での例外は、フランコ・コラピントがQ2落ちしたのに対し、ピエール・ガスリーが7番グリッドをもぎ取ったアルピーヌくらいか。

 顕著だったのは、ベテラン勢の多くが「予選になって急に挙動が変わった」、「何かが明らかにおかしい」と訴え、本来の力を出し切れなかったように見えたのに対し、同じクルマを操る若手たちはそんな文句をいっさい言わず、攻めきったことだ。

2026年F1第3戦日本GP アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

 たとえばアントネッリとラッセル。「快適だったし、走るたびにタイムが更新できた。最後はターン11(ヘアピン)でロックアップしたけど、大丈夫だったね」と語るアントネッリに対し、ラッセルは「不思議なセッションだった。フリー走行3回目(FP3)のあとに調整したけど、いきなりタイムが落ちてしまったんだ」と、明らかに納得がいかない様子だった。

 挙動変化に手こずったのはフェルスタッペンも同様だった。Q1こそハジャーをしのぐタイムを出したものの、その差はわずか0.14秒。「リアが跳ねまくる」と訴えるものの、その挙動を改善できないまま、Q2は最初からハジャーに先行される展開に。

 そして2セット目のアタックでも自己ベストを0.1秒しか更新できず、最後はアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)に0.15秒差をつけられて、11番手に終わった。フェルスタッペンの日本GPでのQ2落ちは、F1デビューした2015年以来、11年ぶりのことだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1第3戦日本GP 予選Q2で敗退したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 ちなみに開幕戦に続いてQ3進出を果たしたリンドブラッドは、リアム・ローソンが14番手に終わったことで、デビュー3戦目にして初めて予選でチームメイトに勝った。さらにアウディのボルトレートも、Q2でヒュルケンベルグが自身がQ1で記録したタイムをほとんど更新できず13番手にとどまったのに対し、Q2で0.4秒以上縮めてQ3進出。自己ベストの8番手を獲得した。

 このように、若手、あるいは新人ドライバーが、ベテランたちをしのぐ速さを見せた理由はなんだろう。F1マシンが大きく変わり、先輩たちの積み上げてきたノウハウなどのアドバンテージがチャラになった、なんてことがあるのだろうか。

 あるいは2026年のマシン挙動はともすれば予測不能で、しかし若手は限界まで攻めることを恐れないからか? 上述したアントネッリとラッセルの対照的なコメントは、これらの疑問に対するひとつの答えなのかもしれない。

2026年F1第3戦日本GP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第3戦日本GP アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)


(Text:Kunio Shibata)

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