2026.02.09

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:フェラーリ、RBから経験豊富なエンジニアを引き抜き戦力を強化


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に追跡。ここでは、そんな報告書を一部公開する。
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 フェラーリは、レーシング・ブルズ(RB)から経験豊富なギヨーム・デゾテューを引き抜いたと見られている。このフランス人は、レースチームとファクトリーチームをつなぐ役割を担うことになりそうだ。これはパフォーマンスにおいて特に重要な分野であり、ここ数年スクーデリアに欠けていたと思われる部分だ。

 デゾテューにとって、これは非常に長いキャリアの中で初の大きな変化となる。2011年から2013年にかけてミシュランに在籍した2年間を除き、スクーデリア・トロロッソが創設された瞬間から現在に至るまでの20年間、彼はファエンツァで働いてきたからだ。
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 デゾテューはイタリアのチーム内で早期から昇進を重ねてきた。コントロールシステムエンジニアとしてファエンツァのファクトリーに入り、すぐにパフォーマンスエンジニアとなり、ミシュランへ一時移籍した際にはすでにビークルダイナミクスエンジニアを務めていた。

 トロロッソ復帰後はすぐに車両パフォーマンス責任者となり、ここ数年はテクニカルディレクターの補佐として、頻繁に現場でのオペレーションを指揮していた。

 今回、デゾテューはレッジオ・エミリア地域を数キロ移動してフェラーリに加わり、マッテオ・トニナリと緊密に連携することになる。彼の役割は、グランプリの週末を通じてマシンのパフォーマンスを向上させるための鍵となる、トラックチームとファクトリーチームの完璧な調和を保証することだ。

■ハミルトンの右腕、キャデラック・プロジェクトへ注力
(c)XPB Images

 元イギリスF3チャンピオンのマーク・ハインズがルイス・ハミルトン(フェラーリ)との仕事を離れたことが話題になっているが、実際には、7度のワールドチャンピオンと彼の親友は、2025年末に彼らのプロフェッショナルな協力関係が中断されることを以前から知っていた。

 ハインズは、10年以上にわたってグレアム・ロードンの最も親しいパートナーとしてキャデラック・プロジェクトに初期から関わってきたためだ。アメリカのチームがF1キャンペーンを開始すれば、ハインズがそのプロジェクトにより集中することは既定路線だった。

 ロードンとハインズは長年の知り合いであり、周冠宇を含む数名のドライバーのキャリアを共に管理してきたが、ハインズは表舞台を好まず、公的な仕事はすべてパートナーに任せてきた。同時に、ハミルトンとは20年以上の付き合いがあり、10年前にこのイギリス人が自身のキャリアを自ら管理することを選んだ際、ハインズは個人的なアドバイザーとして彼を助けるために介入した。

 近年、ハインズはハミルトンのキャリアにおける商業的な側面にも関与していたが、ふたりはプロとしての関係が終わることを理解していた。ロードンがキャデラックのF1プロジェクト運営に完全に集中するなか、ハインズは彼らの他のプログラムに時間を割く必要があり、同時に新しいF1チームのアドバイザーも務めることになるからだ。

■F1チームの広報担当者が大異動

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2024年F1 ポール・スミス(左)、クリスチャン・ホーナー(右)

 F1チームのコミュニケーション手法、ターゲット市場、そしてこのスポーツのプロモーション方法の変化は、過去12カ月間でほぼすべてのチームの広報部門に甚大な影響を与えた。

 この短期間に、グリッドの4分の3にあたるチームで広報責任者が交代したのだ。かつては比較的閉鎖的だった市場において過去最大の入れ替わりであり、F1はおろかモーターレースでの経験がない多くの人々が重要なポジションに就いている。今後は彼らが各チームのコミュニケーションの形を作っていくことになるだろう。

 レッドブルは昨年、クリスチャン・ホーナーの騒動と同時期にポール・スミスが解任されて以来、広報責任者が不在のまま半年を過ごしたが、ベンジャミン・イッポリティがブランドのマーケティング兼コミュニケーション責任者として、F1チームの同部門も監督することになった。メルセデスでは、ブラッドリー・ロードがチーム代表代理(トト・ウォルフの補佐)に昇進し、アダム・マククイドが後任の広報責任者に昇格した。

 長年フェラーリの広報官を務めたシルビア・ホッファーは社内広報へ異動となり、マリア・コンティがイタリア本社のチーフ・コミュニケーション・オフィサーとしての本職に加え、その役割も兼務することになった。マクラーレンでは、アゼルバイジャンGP後にソフィー・オッグが退社。元ピレリ広報責任者のルカ・コラヤンニが後を継いだが、現在は元ジャーナリストのアーロン・デッカーズに交代している。

 変化があったのはトップチームだけではない。ウイリアムズはレベッカ・バンクスを失い、クレイグ・ウッドハウスが広報責任者に就任。アストンマーティンは5年間で4度目となる広報リーダーの交代を行い、ルーク・スキッパーに代わってトム・フォイが就任した。RBでの変更は昨シーズン半ばに発生し、ミナルディ時代からその職にあったファビアナ・ヴァレンティが社内広報へ異動し、アレックス・ホートンが後任となった。

 つまり、昨年初めから同じ広報ボスを維持しているのは、アウディ、アルピーヌ、ハースのみということだ。なお、キャデラックの広報チームは、F1に復帰したルーシー・ジェノンが率いている。

 新任者たちもF1での仕事の進め方を一から学ぶ必要があるため、今後はチームのコミュニケーション手法に変化が見られることだろう。

(autosport web)

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