マクラーレンF1代表「パワーユニット性能差は大きくないかもしれない」初回テストでの3チーム好調を根拠に指摘
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが新型MCL40や、完全新設計となるパワーユニット(PU)を初めて試したバルセロナテストを振り返り、チームのパフォーマンスと信頼性、勢力図についての第一印象について語った。
ステラは、いつもながらの分析的な姿勢で、走行初日および2日目に発生した信頼性のトラブルを率直に認めた。それらは「いくつかの新システムが持つ複雑性」に起因するものであり、序盤の困難を克服したチームの対応力を高く評価した。
その一方で、マクラーレンの競争力については慎重な見方を崩していない。
「パフォーマンスについて客観的な評価を下すのは非常に難しい。他チームの作業プログラムや燃料搭載量、走行スケジュールが分からないからだ。加えて、コンディションも通常のレースウイークエンドとは大きく異なっていた」とステラは語った。

ステラは、現時点での勢力図について次のような感想を述べた。
「少なくともメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームが良いスタートを切ったことは明らかだ。特にブラックリーのチーム(メルセデス)は確実に基準を引き上げている。我々も同じことを成し遂げるために努力しなければならない」
ステラはこの3チームがそれぞれ異なるパワーユニットを搭載している点に注目している。
「これらの3チームは異なるPUを搭載している。その事実から、最初の兆候としては、絶対的なパフォーマンスという点で、少なくとも一部のPUサプライヤーが極端に顕著な差をつけるわけではないかもしれないと感じる」



この状況を踏まえ、2026年シーズンはこれまで以上にチーム力と開発力が重要になるとステラは見ている。
「今年は、チームとドライバーが与えられたパッケージをどれだけうまく活用できるか、そしてマシンを正しい方向に開発できるかが、これまで以上に大きな差を生むだろう。シーズン前半に見える勢力図が、後半でも同じである可能性は低い。今のような初期段階では、開発の効果が非常に大きく現れるからだ」
新世代パワーユニットの信頼性についても、ステラは心配しているとしつつも冷静な評価を下している。
「新世代マシンのデビューに向け、各チームは全体として非常に高いレベルで準備をしてきた。12年前のハイブリッドPU導入時のような混乱を懸念するエンジニアもいたが、その懸念は比較的早く消えた」
「パワーユニットに関して言えば、初めてエンジンをサーキットに持ち込んだチームでさえ、十分な走行距離を稼ぐことができていた」
バルセロナでは、どのチームも、ガレージ内で長時間作業を行う場面が見られたものの、ステラはマクラーレンのチーム力を称賛し、状況はいずれ正常に戻るだろうと締めくくった。
「走行を妨げた信頼性の問題の多くは、少なくとも我々に関しては、2026年型マシンのシステムが持つ途方もない複雑性に起因していた。序盤に失った時間を取り戻すため、チームは昼夜を問わず並外れた献身で作業を続けてくれた。その姿勢を称えたい」
「初期の冬季テストの作業が夜明けまで続くことも珍しくなかった数年前に戻ったような感覚だった。しかし、チームがマシンへの理解を深めていけば、状況はいずれ正常に戻るだろう」
