2026.02.07

「もう一度勝ちたい。もっと成功を喜ぶ時間があるといい」と新王者ノリス。野心の内にはチームへの想い


マクラーレンの2026年型F1マシン『MCL40』でピットアウトするランド・ノリス
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 ランド・ノリスにとって、昨季2025年F1世界選手権での自身初のチャンピオンシップ獲得は、さらなる成功への渇望を鎮めるものではなかった。マクラーレンの今年最初のメディアブリーフィングにおいて、現王者はそう断言した。

 GrandPrix.comを含む選ばれた複数のメディアが、ノリスとオスカー・ピアストリ(ともにマクラーレン)との90分間のセッションに招待されるなか、リラックスした様子のノリスは、前年のタイトル獲得が「自分の人生の野望の達成」であったことを認めつつも、その成功が「ふたたびそれを成し遂げたいという野望や欲望を少しも奪ってはいない」と主張した。

 2026年シーズンにどのように臨むか問われたノリスは、「今シーズンを迎えるにあたって(モチベーションの面では以前と比較して)何の違いも感じていない。今でもただレースに出て勝ちたいと思っている」と述べた。

 それにもかかわらず、ノリスは「もし、もう一度このようなことを達成できなくても、僕にはつねに非つねに誇りに思える何かがある」と認めた。

「野心はあらゆる面で同じだ。どちらかと言えば、2025年はとても楽しかったし、今年もまたそうしたいと思っている」

「ただ、今年の終わりにはもっと長いオフシーズンがあればいいね。成功を楽しむ時間がさらにあるといいだろう」と付け加えたノリス。だからこそこの世界チャンピオンは、「昨年と同じ野望を持って2026年シーズンに向かっている。目標はふたたび世界選手権で勝つことだ」と語った。

ランド・ノリス(マクラーレン)の戴冠を祝福するマックス・フェルスタッペン(レッドブル) 2025年F1第24戦アブダビGP

■改善への意欲を絶やさない新チャンピオン

 F1の歴史を振り返ると、初めて世界選手権で優勝した後にモチベーションの大部分を失ったドライバーの例がいくつかあるが、7度のチャンピオンであるミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、そして4冠王者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のようなドライバーは、繰り返される成功へのモチベーションを欠くことはなかった。

 しかし、ノリスは彼らの誰とも比較されたくないと考えているようだ。このイギリス人ドライバーは、「ミハエル(・シューマッハー)や彼ら全員が何を考えていたか、僕には答えられない」と明言したうえで、「僕がマックス(・フェルスタッペン)がとは異なるメンタリティとアプローチを持っていることは明らかだ」と付け加えた。

 新王者は主なライバルについて話を続け、前年に最終戦アブダビGPまでタイトルを争ったフェルスタッペンをどう見ているかという興味深い視点を提示した。

「マックスについて、今でも称賛していることはたくさんある。僕は自分にも『もう少しそれがあればいいのに』と思うことがある」と語ったノリス。

「僕はつねに自分のことを向上させようとしている。自分が必要なレベルに達していない領域がまだあることは分かっているが、それは良いレベルだ。しかし、彼らのような強力なライバルたちと戦うときは、より完璧に近くある必要がある。だから、まだそれに取り組んでいきたいんだ」

「もっと良くなりたいと思うことはたくさんあるが、今の僕のベースラインのレベルはすでにかなり良い。そして、勝ちたいという僕のモチベーションは(2025年と)まったく同じだ」

「もう一度勝ちたい。もっと成功を喜ぶ時間があるといい」と新王者ノリス。野心の内にはチームへの想い
自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリス(マクラーレン) 2025年F1第24戦アブダビGP

 自身の“自信のなさ”をオープンにしていることで知られるノリスは、「僕は、信じるためには何かを見なければならないタイプの人間だ。とくに自分自身に関係することについては何でもそうだ」と説明した。

「F1でポールポジションを獲れると信じていたか? レースに勝てると信じていたか? いずれも信じていなかった。それらをやり遂げた時、『ああ、自分にもできるんだ』と思ったくらいだ。理由は何であれ、これまでの人生はずっとそんな感じだったよ」

 しかし、2025年の戦いを振り返った世界チャンピオンは、「昨年は多くのことがポジティブだったが、とくに精神的な準備や精神状態、良い時と悪い時の対処法が確実に良くなった」と認めた。

 そして、彼が自分自身の道を歩んでいることを明確にするために、ノリスは次のように締めくくった。

「他の人々が過去に成し遂げたことを無視したくはないが、何が自分のモチベーションになるのかを理解しなければならない。僕のモチベーションの多くは、表彰台の頂点にいる自分やトロフィーを手にしている自分をただ想像することではない。その多くはチームとともにあり、彼らにトロフィーを持たせ、パーティーを開いて一緒に祝う、そういったことなんだ」

「他の人がどう考えてきたかはあまり気にしていない。でも、もう一度優勝を目指し、チームに誇りを感じさせようとする僕のモチベーションは同じくらい高いよ」



(Text:GrandPrix.com)

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