【初日レポート】
最終戦はノリスが首位発進。若手9人参加、日本人は平川11番手&岩佐17番手/F1アブダビGP FP1
2025年12月5日(金)、F1第24戦アブダビGPのフリー走行1回目が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。平川亮(ハース)は11番手、岩佐歩夢(レーシングブルズ)は17番手だった。
いよいよ2025年シーズンも最終戦を迎えた。このアブダビGPのFP1には、メルセデスとキック・ザウバー以外のチームから9人の若手ドライバーが参加する。参加者はパト・オワード(マクラーレン/オスカー・ピアストリ車)、岩佐歩夢(レーシングブルズ/リアム・ローソン車)、アーサー・ルクレール(フェラーリ/ルイス・ハミルトン車)、ルーク・ブラウニング(ウイリアムズ/アレクサンダー・アルボン車)、ポール・アーロン(アルピーヌ/ピエール・ガスリー車)、ジャック・クロフォード(アストンマーティン/ランス・ストロール車)、シアン・シールズ(アストンマーティン/フェルナンド・アロンソ車)、平川亮(ハース/エステバン・オコン車)、アービッド・リンドブラッド(レッドブル/角田裕毅車)だ。アストンマーティンでアロンソのマシンをドライブするシールズは、F1の公式セッションに参加するのは今回が初めてとなる。



ヤス・マリーナ・サーキットに持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という3種類。気温28度、路面温度34度というドライコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタートした。開始とともに全車がコースに出ており、タイヤはオワードがソフト、フランコ・コラピント(アルピーヌ)、ノリス、シールズ、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)の4台がミディアム、それ以外の15台はハードだ。
序盤トップに立ったのはノリスで、タイムは1分25秒454。2番手は1分25秒468のフェルスタッペン、3番手は1分25秒708のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)だ。12番手を走っていたオリバー・ベアマン(ハース)は「パワーがない」、「何かが漏れている」と報告し、ペースを落として走行し自力でピットに戻った。
サインツを上回ったのが同じくハードのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)で、1分25秒245をマーク。若手勢のなかでは平川が1分25秒563で9番手につけているが、「ターン6と7でバウンシングがある」と報告。ソフトのオワードが1分25秒820で12番手に続き、岩佐は1分26秒705で17番手だ。
セッション中盤に入ると、各車ソフトタイヤを投入した。フェルスタッペンが1分24秒493でトップに浮上、ノリスが0.026秒差で1分24秒519で2番手、ルクレールが0.074秒差の1分24秒567で3番手だ。岩佐もソフトに履き替えて1分25秒475で14番手、平川はミディアムに交換して1分25秒236で11番手につけている。ノリスはその後1分24秒485でトップに立った。
パワーを失い一度ピットに戻ったベアマンは再びコースに出ることができたものの、「同じ問題が起きている」、「ひどくなっている」と報告しつつも走行を継続。平川と同じくミディアムで1分24秒759という8番手タイムを記録したが、チーム側はこのセッションを終えなければならないと判断し、ベアマンはFP1を15分以上残してガレージに戻ることになった。
終盤は各車ユーズドタイヤでの走行に取り組んだ。タイヤに関しては、最初に履いたものに戻して走るドライバーと、ソフトで走行を続けるドライバーに別れている。2番手のフェルスタッペンは「マシンの何かが壊れているような気がする」と無線で伝えた。チームからどのあたりが壊れているのかと問われると「全部」とフェルスタッペンは答えており、マシンの感触に満足していないようだ。
トップ3は変わらずノリス、フェルスタッペン、ルクレールという顔ぶれでFP1は終了。トップ10まではレギュラードライバーが並び、若手ドライバーのなかでは平川が11番手で最上位につけている。岩佐は17番手だった。




