フジテレビ、F1国内放送・配信の独占契約を締結。地上波番組も復活、『F1 TV』と連携しコンテンツが拡充
株式会社フジテレビジョンが、F1の日本国内における独占オールライツ契約を締結したことを発表した。国内における放送および配信に関する権利をフジテレビが独占的に保有することとなり、契約期間は2026年から2030年までの5年間。これに伴い、地上波ではダイジェスト番組が放送される。
F1日本GPが鈴鹿サーキットで初開催された1987年にF1中継を開始したフジテレビは、後に地上波での全戦中継は終了、ダイジェストの放送も2015年で終了しており、現在はCS放送チャンネルの『フジテレビNEXT』で全戦生放送を行っている。
近年はスポーツ動画配信サービス『DAZN(ダゾーン)』も、ライブ配信を行っていたが、来年からの5年間については、フジテレビが日本国内独占放送・配信権を取得した。
フジテレビは12月5日、来年からF1全戦を独占放送・配信を行うことが決定したと発表した。現在の『フジテレビNEXT』、インターネットチャンネル『フジテレビNEXTsmart』に加え、来年からはフジテレビの動画配信サービス『FOD』でも、フリー走行、予選、スプリント予選、スプリント決勝、決勝を含む全24戦全セッションが、ライブ中継される。

なお、『FOD』では、日本で初めてF1公式ストリーミングサービス『F1 TV』との連携もスタート。『F1 TV Pro』および『F1 TV Premium』が、『FOD』とのパートナーシップにより日本で展開され、ドライバーオンボードカメラ、チームラジオ、詳細なデータへのアクセス、そして独占的な舞台裏コンテンツなど、F1が提供するあらゆる情報を新たに体験できるようになるということだ。
さらに、新たな契約に伴い、地上波放送でもF1番組が放送される。地上波では11年ぶりとなり、厳選したチャンピオンシップを最大5戦、ダイジェストにて放送される予定だ。
2026年には技術規則が大幅に変更され、新世代のF1マシンが登場、F1は新たな時代を迎える。パワーユニット(PU)マニュファクチャラーのホンダがアストンマーティンとのワークス契約で参戦、また、キャデラックが11番目のF1チームとして加わり、アウディが参入することにも注目が集まっている。