2025.11.28

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ストロール、ラスベガスGPのリタイア後にパドックに戻れず


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 ランス・ストロールは、ラスベガスで楽しい時間を過ごせなかった。このカナダ人ドライバーは、レース開始から数秒後にガブリエル・ボルトレートにレースから追い出されたのだ。もちろん、それがレースというものだが、そのラップの序盤にAMR25を停止させて降りた後、パドックに戻る道が見つからず、1時間以上もコース上に取り残されることになることをストロールは予想していなかった。
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 マシンの損傷がレースを続行するには大きすぎることが明らかになると、ストロールはコースの右側にマシンを止めた。ドライバーはコースを横断することを許可されなかったため、ストロールはパドックに入る方法を見つけようとストリートサーキットの外側を歩き回った。しかし、それは困難な作業であることが判明した。ラスベガスではレース場付近の歩行者の円滑な移動を妨げる道路封鎖や検問所、封鎖箇所が通常よりも多いためだった。

 入口を探す苛立たしい探索の後、ひんやりとした気温のなかでレーシングギアだけを身につけていたストロールは、グランプリプロモーターと地元警察が救出にやって来ると、グランプリの残りを見ることは諦めたようだった。ストロールは次のように説明した。

「道路がすべて閉鎖されていたためパドックに入ることができず、コースの反対側で40周か50周の間動けなかった。戻ろうとしたが、長い時間できなかった」

 ストロールによると、その後幸運なことに、「ゴルフカートに乗って、軍のグループに護衛してもらった。かなり時間がかかった。おそらく40周くらいの間だったが、パドックに戻る道を見つけた」という。ストロールは、「少なくともそこで一晩中過ごす必要はなかった」と締めくくった。

■マドリングサーキットの進捗
(c)IFEMA MADRID

 2026年のスペインGPは、マドリードのバラハス空港の隣に建設中の新サーキットで開催される予定だが、建設工事がさらに遅れていると言われており、レースの初開催は2027年に延期されるだろうといううわさがますます現実味を帯びている。

 昨年の今頃、F1はグランプリ開催予定の2026年9月までにマドリングが完成しないことを完全に確信していた。しかし、レースの主催者はカタールGPに大規模な代表団を派遣し、FIAやF1の代表者、そしてすべてのチーム代表と長時間話し合い、2026年のスペインGPが新しいコースで開催されることを全面的に保証した。

 レース開催に必要なすべての作業を実行できる完全な構造物の建設が大幅に遅れていることからも、疑念が高まっている。現在、建設工事はすでに数カ月遅れていることが明らかになっており、マドリードのコースがわずか9カ月で完成する可能性はますます低くなっている。

 一部の請負業者との問題、相当数の住民の反対、リーダーシップの欠如がF1関係者を心配させている。そのため商業権保有者の代表団は、アブダビGPが終わり次第すぐにマドリードへ飛ぶ予定だ。そこで、これまでの作業の徹底的な検査を実施し、来年9月に予定通りレースを開催するための実現可能性調査をまとめるという。

 イモラ、イスタンブール、ポルティマオの3つのサーキットは、マドリード・サーキットの完成が間に合わなかった場合に声がかかることを望んでいる。スペインの首都で何が起きているかが明らかになれば、来年初めに最終決定が下される見込みだ。

■マーシャルたち安全性
(c)XPB Images

 解任されたF1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは、ラスベガスの第1コーナーの事故後の対応について、後任のルイ・マルケスを厳しく批判した。7台のクルマが3件の別々のインシデントで接触したが、少なくとも数メートルは走行を続け、コース上の特にランオフエリアには大量の破片が散乱し、マーシャルが路面に残された壊れた部品を素早く除去した。

 しかし、1周目の終わりに全車がエリアを出てからトップのクルマが戻ってくるまでの時間が2分未満だったため、フェルスタッペン、ラッセル、ノリスが最初にコースに戻ったときには、まだ6人のマーシャルが持ち場へ走って戻っていくところだった。マーシャル全員がコースから何メートルも離れたところにいて、ランオフエリアの終わりでは二重の黄旗が振られていた。

 現レースディレクターは、安全対策としてこれで十分だと考えていたものの、ヴィティヒはこの件についてコメントを求められた際、「このようなことはあってはならない。到底受け入れられない状況だ」と痛烈に批判した。

 ヴィティヒは次のように認めた。「もちろん、特に各スタートのターン1では、最後の車両が通過した直後が最も長いコントロールインターバルとなるため、万が一の際の回収に備えてマーシャルを待機させるという手順が常に定められている。しかし、クルマがフライングラップに戻るまでに時間がかかったため、ダブルイエローフラッグでは不十分だった。これは間違っている。今年2度もこのようなことが起こるとは理解できない」

 ヴィティヒはラスベガスで起きた出来事を、メキシコで起きたリアム・ローソンのインシデントと比較していた。メキシコではレースコントロールの許可なく、ふたりのマーシャルがニュージーランド人ドライバーのクルマの目の前でコースを横切ったが、もちろん、これは実際に起こったことの公正な再現ではない。しかしヴィティヒは、次のように示唆した。

「最も簡単で素早い解決策は、全員が減速しなければならないフルコースのイエローフラッグを発動することだっただろう。1秒以内に導入でき、状況全体の安全を保証できたはずだ」そしてヴィティフィは最後に「二度とこんなことは見たくない」と述べた。

(Translation: AKARAG)

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