【決勝日コメント】
リタイアのサインツ、過失を認める「アントネッリとの接触を避けるために急ブレーキをかけようとしたが、手遅れだった」
2025年F1第19戦アメリカGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは14位、カルロス・サインツはリタイアでレースを終えた。
アルボンは予選Q1でトラックリミット違反があったため、タイムを抹消されたことで、19番手で予選を終えた。ランス・ストロール(アストンマーティン)のペナルティに伴いひとつグリッドが繰り上がったため、アルボンは18番手からレースをスタート。ハードタイヤを履いていたアルボンだったが、コース上で最も早いタイミングの7周目にピットに入った。その後ミディアムタイヤに履き替えて最後尾から追い上げたアルボンは、36周目に2回目のピットストップを行いソフトタイヤに交換し、14位で完走した。
スプリントで3位に入賞したチームメイトのサインツは、予選で9番グリッドを獲得。スタートではオリバー・ベアマン(ハース)を追い抜き8番手を走行していたが、6周目にターン15でアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を追い抜こうとした際に接触し、リタイアでレースを終えることになった。この接触についてはサインツに責任があるとスチュワードは判断し、サインツは次戦メキシコシティGPで5グリッド降格ペナルティを受けることになった。また、サインツはこの件でペナルティポイントを2ポイント追加された。
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=14位(56周/56周)
18番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ソフト
「苛立たしい1日だった。僕たちはハードタイヤでスタートした。これは通常、コースがこれほど暑いときにはよい選択肢だが、グリップがまったくなかったので、レース序盤に1度ピットストップすることになった。実のところペースはよかったが、少し不安定になるときがあり、コーナーでうまくいかなかった」
「今週末はサーキットのリズムに乗れなかった気がするが、少なくともスプリントからはいくつかのポイントと、重要な学びを得ることができた。次戦のメキシコに行くにあたっては、いくつかのことを整理して、スムーズな週末を過ごせるよう願っている」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNF(5周/56周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム
「今日はマシンのペースが素晴らしかったので、ああいう形でレースを終えるのは残念だ。数周前に(オリバー・)ベアマンに対して同様の動きをしたので、ターン15であのインサイドラインをアントネッリに試してみた。彼はラインを開けたが、僕の予想よりも早くラインを塞いだので、接触を避けるために急ブレーキをかけようとした。でも、手遅れで接触してしまった。僕が後ろだったので、自分の過失は認めるが、結局そのせいでふたりともレースが台無しになってしまったのは残念だ」
「僕たちは速かったから、今日それをポイント獲得につなげられなかったのは痛手だ。でも、来週のメキシコに向けて態勢を立て直すよ」