【決勝日コメント】
レーシングブルズは「ここ数週間のペースも、期待したペースもなかった」と代表。ハジャーはライド問題の再発防止に取り組む
2025年F1第19戦アメリカGPの決勝レースが行われ、レーシングブルズのリアム・ローソンは11位、アイザック・ハジャーは16位でレースを終えた。
12番手からミディアムタイヤでレースをスタートしたローソンは、スタートでひとつ順位を落とすも、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とカルロス・サインツ(ウイリアムズ)の接触インシデントに伴いふたつ順位を上げた。ローソンはそのまま11番手を走り続け、30周目にピットイン。ソフトタイヤに履き替えて15番手でコースに戻ると、4台をパス。前を走るフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に近づく場面も見られたが、追い抜くまでには至らずローソンは11位でフィニッシュした。
一方ハジャーは、予選Q1でクラッシュを喫してタイムを記録できなかったが、ハジャーのレース出場を許可するようレーシングブルズが申告し、FIAもフリー走行などのタイムを理由にそれを認めたため、ハジャーは最後尾の20番グリッドからレースをスタートした。後方から着実にポジションを上げていったハジャーは、16番手まで上がった28周目にピットに入り、ハードタイヤからソフトタイヤに交換。最後尾でコースに戻り、最後はアルピーヌの2台を抜いて16位で完走した。
レーシングブルズのアラン・パーメイン代表は、「我々にとって全体的に厳しい週末を締めくくる、厳しい午後だった。ここ数週間のペースも、期待していたペースも単純に持ち合わせていなかった」とコメント。難しい状況だったことを認め、改善点や失敗の分析に時間を費やすと述べた。
■アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム)
決勝=16位(56周/56周)
20番グリッド/タイヤ:ハード→ソフト
「最後尾からのスタートで、今日は予想通りのレースだった。今週末はこれまで真の実力を発揮できていない。僕たちの戦略は、第1スティントを長く走り、セーフティカーを待つというものだった」
「マシンに関して理解すべき点がいくつかある。今年はほとんどの週末で強さを発揮してきたが、ライドの問題があった。これが再発しないようにすることが必要だ。それでもコース上ではいいバトルをして、たくさんのことを学んだ。この勢いをメキシコに繋げたい」
■リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム)
決勝=11位(56周/56周)
12番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「レースでは全力を尽くしたが、ターン1で挟まれて、最善のスタートができなかった。おそらくあの位置取りがポイントを失う原因だったが、今日は全体的に十分なペースがなかった。ここではオーバーテイクがとても難しく、レースを通して前にも後ろにもいたアストンマーティンが僕たちをコントロールしていた」
「週末を通して獲得できるポイントがあったのに、それを逃したのでフラストレーションを感じているけれど、学んだことを来週末にメキシコで活かすつもりだ」