サインツが次戦メキシコで5グリッド降格に。アントネッリにヒット、弁解は認められず
F1アメリカGP決勝後、スチュワードは、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)がアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と接触した件について調査を行った結果、サインツに次戦メキシコGPでの5グリッド降格エナルティおよびペナルティポイント2を科した。
サインツは、9番グリッドからスタート直後に8番手に上がった後、前を行くアントネッリにチャレンジ。ターン15で仕掛けようとしたが、アントネッリにヒットしてしまった。アントネッリはコースオフし、最後尾に後退。サインツは5周リタイアという結果に終わった。
スチュワードは、関係者の聴取および証拠検証の結果について、次のように説明した。
「55号車(サインツ)はターン15で12号車(アントネッリ)に対してインサイドからの追い抜きを試み、コーナーのエイペックスにおいて両車の接触が発生した」
「55号車のドライバーは、12号車のドライバーがエイペックスでスペースを残すことを期待していたが、12号車が早めにターンインし、接触が不可避であることが明らかになった時点でブレーキをロックさせたと主張した。同ドライバーは、12号車のドライバーが55号車による追い抜きの試みを予測し、接触を避けるためのスペースを残すべきだったと述べた」
「しかしながら、エイペックスに至るまでのいかなる時点においても、55号車のフロントアクスルは12号車のミラー位置と並ぶか、あるいはそれより前方に位置していなかった。したがって、ドライビング・スタンダード・ガイドラインによれば、55号車はエイペックスにおいてスペースを残してもらう権利を獲得していなかった」
「よってスチュワードは、55号車のドライバーが当該接触について主な責任があると判断し、それに応じたペナルティを科す。ペナルティを科されるドライバーがレースを完走しなかったため、10秒のタイムペナルティに相当するグリッドペナルティを適用する」