2025.10.20

F1アメリカGPが契約を延長。2034年までの長期開催が決定


2025年F1第19戦アメリカGP スプリントレース(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ/COTA)
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 現地時間10月19日(日)、F1は、F1アメリカGPの開催契約を延長したことを発表した。今回の契約により、アメリカGPは2034年まで開催されることになる。

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は2012年よりF1を開催している。アメリカでのF1人気が高まるなか、最近では43万人という数の観客がグランプリを訪れており、F1のなかでも最も大きなグランプリのひとつになっている。また今年のアメリカGPでは、日曜日のレース前にF1マシンがコースに出るまでのカウントダウン中に、音楽とモータースポーツを組みわせたショー『F1 Grid Gigs』を開催するなど新たな試みも行われている。

 アメリカでのF1のファン層が広がっていることで、地元テキサス州とオースティンには大きな経済効果があった。F1の発表によると、COTAがF1のカレンダーに加わってから最初の10年で、テキサス州とオースティンに70億ドル(約1兆529億円)をもたらしたという。2023年のアメリカGPだけでも、直接・間接支出の合計が10億ドル(約1504億円)、テキサス州の税収は3800万ドル(約57億1603万円)だったということだ。

2025年F1第19戦アメリカGP
2025年F1第19戦アメリカGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、アメリカGPの開催契約延長について次のようにコメントを発表した。

「2012年以来、アメリカGPは力強さと人気を増し続けており、グランプリを開催するオースティンの街とトラヴィス群に感謝したい。毎年、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるこのイベントは、ファン、ドライバー、チームにとって真のハイライトとして際立っており、コース上のスリリングなアクションを見て、サーキットと街の活気に満ちたエネルギーを満喫する何十万人もの熱狂的なサポーターを惹きつけている」

「F1がアメリカで成長と発展を続けるなか、オースティンのボビー・エプスタイン氏(COTAの会長)とその卓越したチーム、そして州知事の(グレッグ・)アボットとのパートナーシップを継続できることを誇りに思う。(アボットの)リーダーシップはテキサス州およびそれ以上の地域におけるF1の発展を支援するうえで助けになった。両者はF1に対して揺るぎないコミットメントを示しており、その共通のビジョンと投資は、現在アメリカで享受している強固な基盤の確立に重要な役割を果たしてきた」

 またCOTAの会長であるボビー・エプスタインは、F1コミュニティに感謝を述べ、COTAがアメリカにおいて最も長くF1を開催したサーキットになることを明かした。

「F1がテキサスに新たな拠点を見出したことを嬉しく思う。ファン、チーム、そして一貫して私たちを支え、世界的なカレンダーにおいてアメリカGPをお気に入りの1戦にしてくれたF1コミュニティ全体に感謝している」

「同様に、我々を温かく迎え入れてくれたテキサス中部の人々にも誇りと感謝を抱いている。この契約により、COTAはワトキンス・グレンを抜き、アメリカで最も長くF1を開催するサーキットとなる。大きな支援と素晴らしい開催都市のおかげで、アメリカGPは、世界で最も大きな週末のスポーツイベントのひとつになり、類を見ない年間経済効果をもたらしている」

2025年F1第19戦アメリカGP スプリントのスタート
2025年F1第19戦アメリカGP スプリントのスタート


(Text : autosport web)

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