2025.10.19

マクラーレン失意のダブルリタイア。フェルスタッペンがスプリントを制す【レポート/F1アメリカGP】


2025年F1第19戦アメリカGP ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
Other Photo

 現地時間10月18日、2025年F1第19戦アメリカGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位はカルロス・サインツ(ウイリアムズ)となった。18番グリッドスタートの角田裕毅(レッドブル)は、7位入賞を果たした。

 今季6戦で実施されるスプリントイベントの4戦目となった今大会の舞台はテキサス州オースティン近郊に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。タイヤコンパウンドは全車がミディアムタイヤ(イエロー/C3)を装着。そのうち上位勢では5番グリッドのラッセル、8番グリッドのルイス・ハミルトン(フェラーリ)、10番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)の3台がユーズドタイヤを履いた。

 快晴のもと、19周のスプリントは気温30度、路面温度44度、湿度58パーセントのなかで開始された。フェルスタッペンがターン1のホールショットを守る一方、ターン1でまさかのアクシデントが発生する。

2025年F1第19戦アメリカGP スプリントのスタート

 4番グリッドスタートのニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が、イン側のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、アウト側のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に挟まれるかたちで接触。さらに弾かれたピアストリはアウト側にいた2番グリッドスタートのランド・ノリス(マクラーレン)に接触。このアクシデントでマクラーレン2台とアロンソの計3台が早々にリタイアとなってしまう。

2025年F1第19戦アメリカGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2025年F1第19戦アメリカGP スプリントのスタート直後に発生したアクシデント

 このアクシデントで即座にセーフティカー(SC)導入に。首位フェルスタッペン以下、2番手ラッセル、3番手サインツ、4番手ルクレール、5番手ハミルトン、6番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)というオーダーに変わった。

 18番手スタートの角田は混乱を上手くすり抜け、一時的に他車のフロントウイングを引きずる場面もあったが、一気に7番手までポジションを上げることが叶った。

 6周目にSC解除を迎えると、フェルスタッペンは逃げの体制に入りたい。しかし、ラッセルはフェルスタッペンのDRS圏内をキープし続け、8周目のターン12ではオーバーテイクを仕掛ける。

 しかし、かなり強引なオーバーテイクは実らず、2台はエスケープにコースオフ。そのままフェルスタッペンが首位を守り、同時にラッセルとのギャップを広げ、ラッセルをDRS圏外に出すことに成功。ここから一気にラッセルとのギャップを広げにかかる。

2025年F1第19戦アメリカGP 角田裕毅(レッドブル)

 一方、7番手の角田はアルボンの背中を追うがギャップを縮めることができず、8番手オリバー・ベアマン(ハース)が接近する。ただ、幸いにもベアマンは9番手アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と接近戦を演じており、角田は7番手を守り切る。

 そんなベアマンはターン12でアントネッリからポジションを守った際に、コース外に出てポジションをキープ。この行為により10秒のタイムペナルティが下ることに。

 16周目、ターン1で12番手エステバン・オコン(ハース)に対し、ランス・ストロール(アストンマーティン)が無理なオーバーテイクを仕掛け、2台は激しくクラッシュ。これで2度目のSC導入となり、SC先導のまま19周目のチェッカーを迎えた。

2025年F1第19戦アメリカGP スプリントをリタイアで終えたエステバン・オコン(ハース)
2025年F1第19戦アメリカGP SCチェッカーとなったスプリント

 これでフェルスタッペンが今季2度目のスプリント勝利を飾った。2位にラッセル、3位にサインツが続いた。スプリントでは上位8台までがポイント獲得となるなか、4位ハミルトン、5位ルクレール、6位アルボン、7位角田、8位アントネッリまでがポイント獲得となった。8番手でチェッカーを受けたベアマンは10秒タイムペナルティで15位となった。

 続いて日本時間19日6時からは、20日に行われる56周の決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われる。



(Text:autosport web)

最新ニュース一覧

2025-10-19更新
2025-10-18更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|