2025.10.17

アップルがアメリカにおける5年間のF1放映権を獲得。2026年より開始「アップルならでは方法でファン優先のコンテンツを」


2024年F1アメリカGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)
Other Photo

 10月17日(金)、F1は、アメリカのテクノロジー企業『Apple(アップル)』がアメリカにおけるF1の放映権を獲得したことを明らかにした。発表によると、F1とアップルのパートナーシップは5年間で、2026年からスタートするということだ。

 アップルは、今年6月に世界中で公開された映画『F1/エフワン』の製作を担った。ブラッド・ピットが主演したこの映画は制作に3年を費やし、実際のサーキットでも撮影が行われ、公開前にはニューヨークでワールドプレミアも実施。全世界での興行収入は約6億3000万ドル(約946億円)で、ブラッド・ピットにとっても史上最高の興行収入を記録し、大きな成功を収めた。

ジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、ルイス・ハミルトン、ティム・クック、ダムソン・イドリス
『F1/エフワン』のワールドプレミアに参加したジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー)、ブラッド・ピット、ルイス・ハミルトン、ティム・クック(Apple社CEO)、ダムソン・イドリス

 今回の発表によると、アップルはApple TVを通じて、すべてのフリー走行、予選、スプリントセッション、レースを配信するという。またシーズン中のすべてのフリー走行と選ばれたいくつかのレースは、Apple TVのアプリにて無料で視聴できるという。なおF1のプレミアムコンテンツである『F1 TV Premium』は、アメリカにおいてはApple TVのサブスク経由で提供でされ、現在の加入者は無料で視聴可能。詳細は今後数カ月以内に発表されるという。

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、今回の契約について、次のようにコメントを発表した。

「これはF1とAppleの双方にとって非常に素晴らしいパートナーシップで、適切なコンテンツと革新的な配信チャンネルを通じて、アメリカにおける成長の可能性を最大限にし続けることを保証するものだ」

「我々は互いに見知らぬ者同士ではない。過去3年間映画『F1/エフワン』の制作に共に取り組んできており、すでに世界中で大ヒットを記録した」

「我々には、ライブ放送や魅力的なコンテンツ、新たなファンを惹きつけ続けるための年間を通じたアプローチを通じて、この素晴らしいスポーツをアメリカのファンに届けるという共通のビジョンがある。この提携を実現するためのビジョン、熱意、そして情熱的な取り組みについて、ティム・クック(Apple社のCEO)、エディ・キュー(Appleのサービス部門上級副社長)、そしてAppleチーム全員に感謝したい。今後5年間を楽しみにしている」

 またアップルのエディ・キューも、アップルにしかできないやり方でファン最優先のコンテンツを届けたいと語った。

「F1との関係を拡大し、アメリカのApple TV加入者に、世界で最もエキサイティングで急成長中のスポーツのひとつを最前列で体験できる機会を提供できることを大変嬉しく思っている。世界最高のドライバーたちが参戦し、新しいチーム、新しい規則とマシンがあり、2026年はF1にとって変革の新たな時代となる。アップルにしかできない方法で、プレミアムで革新的なファンファーストのコンテンツを届けることを楽しみにしている」



(Text : autosport web)

最新ニュース一覧

2025-10-18更新
2025-10-17更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|