“生涯の情熱として”フェラーリに生きるエルカーン会長がチームへの献身を語る「勝利を熱望するファンのために力を尽くす」
フェラーリの筆頭株主であり、ステランティス・グループの会長を務めるジョン・エルカーンは、フェラーリをレースで成功させることは彼にとって「個人的な事柄」だと述べた。アニェッリ家の後継者であるエルカーンは、フェラーリが株主や潜在的投資家向けにマラネロで開催したキャピタルマーケットデーで講演し、今後5年間のビジョンを発表した。
F1チームには、パフォーマンスを発揮しなければならないというプレッシャーがかかっている。また、勝利なしのシーズンを迎える運命にあると見えることで一部の観測筋からはフレデリック・バスール代表の解任を求める声も上がっているが、エルカーンは自身が所有する会社について、「フェラーリは、伝統、テクノロジー、そしてレースという3つの側面においてユニークだ」と語った。
「この3つの側面の完璧な組み合わせがフェラーリを定義している。レースという、約100年前にコースで始まった歴史が、我々の存在を定義している」
「これは個人的な事柄であるということを明らかにしたい。私のコミットメントは、会長として、筆頭株主として、そして何よりも生涯の情熱としてフェラーリを生きてきた人間としてのものだ」
「我々が行うすべての決定が、フェラーリの独自性を強化するように私は力を尽くす。私は我々の人々のために力を尽くす。彼らの才能と献身こそが、我々の将来に向けた最大の保証だからだ」
「私は、我々に夢を託してくれる愛すべきフェラーリファンたちのために力を尽くす。そして、耐久レースで勝利しているのと同じように、F1でも我々が勝利するのを見たいと熱望している忠実なファンたちのために力を尽くす。3連勝を挙げてル・マンのトロフィーを持ち帰ることができたことを誇りに思う」
フェラーリのCEOを務めるベネデット・ビーニャも同社のスポーツ面について言及し、同社が前回キャピタルマーケットデーを開催した際に交わした約束を株主に思い出させた。ビーニャは「前回、我々はレースで勝つことを誓った」と振り返り、「耐久レースでは499Pでそれを達成した」と主張。F1については「F1では我々は改善し、勝利しなければならない」、「世界中の忠実なファンのために、我々はそれを果たさなければならない」と締めくくった。