2026.02.06
【F速プレミアム】
雨のバルセロナで見えた2026年新型F1マシンの“断片情報”/スペイン人ライターのF1コラム
速さの面に関しては、いくつか興味深いデータがある。もちろん、これらは公式タイムではなく、現地で収集された非公式データである点を考慮する必要があるが、我々の知る限り、この週の最速タイムを記録したのはルイス・ハミルトンだったようだ。
彼は最終日に1分16秒3を記録し、ジョージ・ラッセルをコンマ1秒上回った。ランド・ノリスとシャルル・ルクレールも、互いにコンマ1秒以内の差で続いている。これは驚くべきことか、あるいはそうではないのか? 私が言及しているのはフェラーリのことだ。
ここ数シーズン、フェラーリの成績は乱高下していた。2022年はタイトル争いに絡む素晴らしいスタートを切ったが夏前には失速。2023年は競争力を欠き、2024年はマクラーレンとコンストラクターズタイトルを争うところまで迫った奇妙な年だった。
そして2025年は、トップ争いに絡めたのはルクレールだけで、苦戦するルイス・ハミルトンの姿がスクーデリアの真の問題を露呈していた。多くの人々が今年はイタリアチームが競争力を発揮すると予想していたが、今のところ彼らが楽観視するだけの根拠はあるようだ。
フェラーリはチームとしてもエンジンマニュファクチャラーとしても順調にマイレージを重ねており、彼らが公言するように2026年型マシンの“ベーシック版”で堅実なパフォーマンスを見せた。つまり、次のテストが始まる頃には、SF-26はすでに“スペックB”のような状態になっているはずだ。何より重要なのは、ハミルトンがすでにマシンに対して以前より遥かに快適さを感じていると語っている点だ。
しかし、それでもなお、フェラーリ以上に良く見えたチームがある……そして、その英国人ドライバーはそのチームをよく知っている。
■ニューウェイ加入のアストンマーティンに囁かれる「重量超過」の噂 現実的な結論を出すにはまだ早すぎるし、全車に多くの変更が予想されるため、一部あるいはすべてのチームがまだタイムを追いかけていなかった可能性も十分にある。だが、バルセロナでのメルセデスが、無理なく速く、かつ信頼性が高いように見えたのは事実だ。
どうやらシミュレーションデータと実走データの相関性も素晴らしいらしい。ただし、ここで注意を促しておきたい。2022年の新レギュレーション導入時も、ブラックリーのチームは非常に順調なプレシーズンを過ごしていたが、いざ開幕してみればタイトル争いができる位置にはいなかったことを。
マクラーレンとレッドブルはやや競争力に欠けるように見えたが、彼らはそれぞれ独自の問題を抱えていた。レッドブルは始動が遅れ、いくつかの技術的な初期トラブルに対処しなければならなかった。さらにアイザック・ハジャーが予期せぬクラッシュを喫し、ミルトン・キーンズからスペアパーツを取り寄せざるを得なかったことも影響した。
(c)Red Bull
しかし、私の目を最も引いたのは別のチームだ。ラップタイムや競争力といった理由ではなく、私の比較的素人目(私はエンジニアではないので)に見ても、視覚的に際立っていたからだ。もちろん、アストンマーティンのことである。
(c)Aston Martin
スペインのメディアとファンは、フェルナンド・アロンソがついにエイドリアン・ニューウェイの手によるマシンをドライブすることに興奮を隠せない。キャリアの中で何度もニアミスがあった組み合わせがついに実現したのだ。
そして「AMR26」は、見た目にも非常に特徴的で、いくつかの“警報”を鳴らすことになった……少なくともパドックの外では。シルバーストンのチームが選んだ技術的ソリューションは、他チームとは大きく異なっているように見える。ここで「見える」と言ったのは、バーレーンに到着する頃には、同じようなソリューションが他のマシンにも採用されている可能性があるからだ。
仮にそうでなかったとしても、現在のパドックでの噂では、アストンマーティンは重量超過に苦しんでいると言われている。これが2026年マシンの驚くべき要素になりそうだ。技術的な解決策が優れていても、重量が重すぎればマシンは遅くなってしまう。競争力を発揮するためには、このバランスを見つける必要があるだろう。
私はよく他のジャーナリストと冗談を言うのだが、多くの人が今シーズンどのチームが速いかを説明するために、知ったかぶりをして長々とした解説をしたがるものだ。だが私はいつもこう言う。「結局のところ、誰にもわからない」と。それが我々の生きる現実であり、私にとってはそれが最もエキサイティングなことなのだ!
確かにジャーナリストとしての私の仕事は、何が起きているのか、誰が良い仕事をしているのか、誰が競争力を持ちそうかを理解しようと努めることだ。だが正直なところ、予測不可能な状況のほうが私は好きだ。
結局のところ、モータースポーツの醍醐味はサプライズにあると思わないかい?
(Alex Garcia)
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