アルピーヌF1のファクトリーに謎の侵入者も盗難被害なし。過去にはレッドブルのトロフィーが盗まれる
ビリー・シャティヨンにあるルノー・グループのエンジン部門の歴史ある本拠地に、ふたりの男が侵入してから1週間が経過した。しかし、同社とF1チームはいまだこの事件についてコメントを発表しておらず、フランス当局は実際に何が起こったのか、この異例の侵入の背後にある動機は何だったのか説明に困っているようだ。
フランスメディアによる報道のなかで『Le Parisien(ル・パリジャン)』紙は、「11月10日にふたりの人物がビリー・シャティヨンにあるフランスのF1チーム本部に侵入した」と報じているが、「初期調査では盗まれたものは何もなかったため、捜査当局は犯人の動機に焦点を置いている」ということだ。
現地警察は手がかりとなる情報をほとんど明らかにしていないが、「月曜日の夜10時ごろ、ふたりが建物のロビーに入るためにエントランスエリアの窓を割った。内部では、ふたりの侵入者は1階には長く留まらず、アルピーヌF1の経営陣と幹部のオフィスがある上の階に直接向かったものとみられる」と述べている。
エブリーの地元検察庁の情報筋によると、「数カ所のドアが開けられており、侵入者はビリー・シャティヨンのファクトリー内のもっとも重要なオフィスに直行していたことから、この施設に精通しているようだ。すべては数分のうちに行われた。防犯カメラの映像では、彼らが建物内に長く留まらなかったことが確認されているが、興味深いことに、物品、書類、備品などは盗まれなかった」という。
同様に、アルピーヌF1チームに近い情報筋も、「何も盗まれていない。大丈夫だ。従業員も現場にいなかった」と述べ、盗難被害がなかったと主張している。
F1のファクトリーが侵入被害に遭うのは稀である。その主な理由はほとんどの場合、ファクトリーは8時間3交代制で稼働しており、つねに数百人が働いているためだ。
一方で11年前の2014年12日5日の深夜に、イギリス・ミルトンキーンズに位置するレッドブル・レーシングのファクトリーから大量のトロフィーが盗まれている。この事件では、6人の窃盗グループによって60個以上のトロフィーが持ち出され、そのうち約20個が現場から約120km離れたサンドハースト近くの湖で発見されたが、その多くは損傷を受けていた。