「結果以上のポテンシャルがあった」「これまで相性がよくなかったことを考えるといい予選」/F1第18戦予選コメント(2)
2025年F1第18戦シンガポールGPの予選が行われ、ポールポジション〜5番手のドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション〜5番手のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)だ。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選 5番手(Q1=3番手1分29秒932:ソフトタイヤ/Q2=4番手1分29秒809:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分29秒586:ソフトタイヤ)
「今日はマシンに関して、昨日よりも満足していた。ただ、十分な速さがなかったと思う。メルセデスの方がはるかに速かった」
「さらに、僕はすべてをまとめきれなかった。今日のような場合はそれが必要なんだけど、できなかったんだ」
(「マシンの感触が良くなったことでレースに自信を持てるか」と聞かれ)「そうでもない。このコースでは予選順位がそのままゴールの順位になる可能性がとても高いからね。それでもチャンスはあるから、様子を見ていくよ」
(フェルスタッペンがノリスに妨害されたと腹を立てていることについて聞かれ)「彼らはいつも文句ばかり言っている。何に対しても文句を言うよね。それがレッドブルだ」
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 4番手(Q1=5番手1分30秒036:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分29秒649:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分29秒537:ソフトタイヤ)
「4番手という結果になったことに、少しがっかりしている。FP3は順調だったし、予選Q1とQ2でも良いラップを記録することができた。でも、Q3ではどちらのラップでも、少し攻めすぎてしまい、かなりのタイムをロスした。ポールポジション、少なくともフロントロウを狙えるチャンスがあっただけに残念だ。初めて走るサーキットでここまで速さを上げられたことには満足しているが、この結果以上のポテンシャルは確実にあった」
「レースでは不確定要素もある。ロングランをきちんと完遂したチームは少ない。でも、明日のレースでは、ペースとタイヤマネジメントがとても重要になるんだ。4番手からのスタートなので、レースペース次第で表彰台争いも可能だから、良い結果を持ち帰りたいと思う」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
予選 3番手(Q1=7番手1分30秒313:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分29秒813:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分29秒524:ソフトタイヤ)
「もっと上を目指したかったし、予選に向かう時点ではもっと良い結果を出せると思っていた。でも最終的には、ポールポジションを争うほどの速さはなかった。それを踏まえれば、今の順位に満足している」
「週末全体を通して堅実な内容だったし、良い形でここまで積み上げてこられたと思う。セッションもクリーンに終えられたし、これ以上は望めなかった。明日、何ができるか見てみよう」
(「メルセデスがポールを獲得したことに驚いたか」と聞かれ)「驚いた。僕たちも予選の序盤ではかなり良い感じだったが、他のドライバーたちは大きくタイムを伸ばしたのに、僕たちはあまり伸びなかった。それが少し意外だった」
「今週末は少し変な感じなんだ。タイヤをうまく機能させるのがかなり難しかった。昨日から今日にかけて、路面の状態がいくつかの面で変化した。全体的に各チームの差がとても小さい。そういうなかで、完璧なラップをまとめた者が上位をつかんだ。そういう週末は時にはあるし、3番手というのは悪くない結果だ」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 1番手(1分30秒148/16周)
予選 2番手(Q1=4番手1分30秒028:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分29秒572:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分29秒340:ソフトタイヤ)
「僕たちとこのサーキットとの相性はこれまであまり良くなかった。それを考えれば、全体的に見てとても良い予選だったと思う。2番手というのはチームにとって本当に良い結果であり、この順位とフロントロウ獲得にとても満足している」
「ポールポジション争いはかなり僅差になった可能性があった。ジョージはとても速く、彼とポールを争っていた。そんななかで最終セクターで起きたことは不運であり、それが実質的に僕のラップを台無しにした」
「それでも、これまでの結果には全体的に満足していいと思う。マシンのセットアップに関して本当に良い仕事ができた。通常、高ダウンフォースのサーキットで僕たちはあまり良くないけれど、今回はとても良い結果を得ることができた」
「マシンがより良いウィンドウに入っており、タイヤの扱いもうまくでき、週末を通してとても堅実な仕事をしている」
「明日の決勝でもマシンのレースペースが良いことを願っている。ここは長いレースになるが、できる限りのことをして、可能な限り多くのポイントを獲得したい」
(予選直後に無線で不満を示していた理由を聞かれ)「2秒前にのんびり走っているマシンがいると、そうなる。このことは覚えておくよ」
「誰もがクリーンエアを求めようとしていて、実際それはできていたと思う。でも、何人かのドライバーがおそらくラップを中止した。僕がターン16に到達した時、2、3秒前方に1台いた。それではだめだ。そうなるとダウンフォースを失う。それだけの話だ」
「それで少なくともポールを狙うチャンスを失った。かなりの僅差になるはずだったけどね。ジョージの最初のラップは本当に強力だった。いずれにしても簡単には勝てなかったと思うけど、ポテンシャルは間違いなくあったんだ」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 1番手(Q1=2番手1分29秒928:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分29秒562:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分29秒158:ソフトタイヤ)
「今週末は、厳しい戦いをしながら、マシンへの自信を少しずつ築く必要があった。でもQ2終盤には、良い感触を持ち、もっとラップタイムを削る余地があると感じるようになった。マシンを完全に把握できており、そのためにQ3ではどちらのラップでもしっかりと結果を出せたんだ。金曜日の不調が必ずしも週末全体に影響するわけではないのだと、改めて実感した」
「明日のレースは簡単ではないだろうが、少なくとも最高のスタートポジションから始められる。自分のレースに集中し、良い結果を狙いたい。ロングランペースはまだ十分には確認できていない。最近のレースではマックスが打倒すべき存在だったし、マクラーレンはタイヤマネジメントが重要なレースで強い。明日何ができるか、楽しみだよ」
(予選後の会見で語り)「僕たちにとってポールポジションを狙える可能性が低いサーキットを3つ挙げるとしたら、ここはそこに入ると思っていた。今日のパフォーマンスを自分たちがどうやって見つけ出したのか、正直分からない。マクラーレンがここでは速いだろうと予想していたから、彼らのパフォーマンスの低さにも少し驚いている。でも、もちろんこの結果はありがたく受け取るよ」