【予選日コメント】
角田裕毅、予選Q2で敗退「予想外のグリップ不足で苦戦した」旧型ウイングの影響については判断を保留、グリッドは13番手に
2025年F1シンガポールGPの予選で、レッドブルの角田裕毅は13番手という結果だった。タイム自体は15番手だったが、12番手アレクサンダー・アルボンと13番手カルロス・サインツのウイリアムズ車に技術規定違反が見つかり、ふたりが失格になったことから、角田は13番手に繰り上がった。
角田はQ1最初のランでは後方に沈んだものの、最後のアタックで10番手に浮上し、Q2に進んだ。Q2最初のラップでは暫定13番手。終盤のランにかけることになったが、自己ベストを更新できず、15番手に沈んだ。しかし予選後にウイリアムズ2台が失格になったことで、正式結果では13番手となった。
なお、角田は予選Q1で、イエローフラッグ下において減速を行わなかった疑いで審議対象となった。しかし、予選後、テレメトリーデータを精査したところ、角田がイエローフラッグ区間において速度を落としていたことが確認され、スチュワードは、イエローフラッグ提示下で求められる明確な減速が行われたと認め、ペナルティ対象ではないと判断した。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 18番手(1分31秒440/25周)
予選 13番手(Q1=10番手1分30秒574:ソフトタイヤ/Q2=15番手1分30秒353:ソフトタイヤ)
「今日の予選は僕にとって良いセッションではありませんでした。全体的にグリップにとても苦しみ、Q1からQ2にかけてもあまり改善しませんでした。実際のところ、昨日のFP1やFP2と比べて、今日はグリップが悪くなっているように感じたのです。昨日はそういう感触はなく、ここまで難しくなるはずはなかったので、残念です」
「良い点は、バクー前と比べてペースは確実に良くなっていることで、少なくともそこには進歩があります。依然として自信を持っていますが、マシンにはもう少し一貫性がほしいです。今日は最後までタイヤが機能しないような感じでした」
「明日は新しい一日ですし、かなり後方からのスタートになってしまうのは残念ですが、それでもポイントを獲得できることを期待しています。それが少なくとも僕の目標です」
(走行直後のインタビューで語り)「全体的に全くグリップがありませんでした。それだけです。普段ならあるはずのグリップが全く感じられず、4輪がスライドしてしまって、大きな制限がありました。できる限りのことはやりましたが、本当に苦戦しました」
(今回のアップグレードは角田のマシンに入っているのかと聞かれ)「(マックス・フェルスタッペン車とは)いくつかの違いはあります。ただ、それが極端に影響することはないはずですが、もしかすると、このグランプリが終わった後に何か分かるかもしれません」
「アップデートはフロントウイングだけなので、大きく変わるものではないと思います。今日僕に足りなかった部分は、本来なら良くなっているはずのところだったと思います。なので、この先どうなるか見ていきたいです」