フェルスタッペン、早くもフェラーリGT3でレースデビューへ。今週末のニュル耐久に参戦決定
マックス・フェルスタッペンが、今週9月26〜27日に開催されるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第9戦『第57回ADACバルバロッサプライズ』に参戦することが明らかになった。4度のF1ワールドチャンピオンは、ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)でGT3レースデビューを果たす予定だ。
フェルスタッペンは今月13日、同じくニュルブルクリンクで開催されたNLS第7戦『第65回ADAC ACASカップ』に出場し、デチューンされたポルシェ718ケイマンGT4 CSを駆り、同シリーズおよびニュルブルクリンク24時間レースでGT3カーをドライブするために必要な“Aパーミット”を取得した。このレースでは日本から参戦した、スーパーGTとスーパーフォーミュラの国内2冠王者である坪井翔も、同様にパーミット・テストに合格している。
第7戦の段階で、すでに「近々GT3デビューを果たすだろう」とのうわさが立っていたフェルスタッペン。果たしてそれは現実のものとなり彼は今回、エミル・フライ・レーシングからSP9プロクラスにエントリーしている。NLS第7戦でもペアを組んだクリス・ルルハムとともにドライブするマシンはフェラーリの最新GT3カー、フェラーリ296 GT3だ。
なお、フェルスタッペンがGT3カーでニュルを走るのは今回が初めてではない。“フランツ・ヘルマン”の異名を持つ彼は、今年5月に行われたNLS第3戦に先立つプラクティス枠において、“グリーン・ヘル”でGT3仕様のフェラーリをテストしていた。
「このようなGT3レースに参加するのは、僕の情熱からだ」と語ったフェルスタッペン。「待ちきれないよ。F1以外でもレースには情熱を注いでいるんだ」
「ノルドシュライフェを走る1周1周は、本当に特別な体験なんだ。雰囲気も本当に良く、ここには耐久レースファンがたくさんいる」
「F1以外のカテゴリーで走るのは僕の趣味であり、夢はいつかニュルブルクリンク24時間レースに出場することだよ」
4時間レースで、フェルスタッペンとルルハムがステアリングを握る31号車フェラーリは、SP9プロクラスで中程度のレベルの競争に直面することになるだろう。
前戦の『第64回ADACライノルドス耐久レース』でフォード・マスタングGT3にノルドシュライフェ初の総合優勝をもたらしたハウプト・レーシング・チームは2台のマスタングGT3を投入し、この内の1台である6号車は連勝を狙うフランク・スティップラーとヴァンサン・コルブがドライブする。もう一台の9号車にはファビオ・シェーラー、デニス・フェッツァー、そして日本でも活躍したヤン・マーデンボローが乗り込むことになっている。
同クラスの4台目にして最後のマシンは、ジョエル・スタームとバスティアン・ブースが駆る、ダイナミックGTの54号車ポルシェ911 GT3 Rだ。
またSP9プロ・アマクラスには、NLSラップレコード保持者のクリスチャン・クロネスらがドライブするウォーケンホルスト・モータースポーツの34号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボがエントリーしている。
NLSレースは通常、シリーズの公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@VLNOFFICIAL/streams)でライブストリーミングが視聴可能だ。