惜敗のランド・ノリス。序盤のピットストップは「守りの動きだった」とマクラーレンF1代表が説明
2024年5月21日
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、最適と思われる戦略よりも数周早くランド・ノリスにタイヤ交換させることを決断したが、そのときには「レース終盤にマックス(・フェルスタッペン/レッドブル)と戦うことができるとは思っていなかった」と認めた。
実際、比較的早い段階でピットストップを行ったのは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がノリスをアンダーカットしようとしていると察知したためで、22周目の終わりにピットウォールのストラテジストがノリスを呼び寄せた。
「レースのあの段階で、我々はルクレールのアンダーカット圏内にいることを警戒しており、ポジションを確実に維持したかった」とステラは説明した。それほど急いだ理由について、ステラは次のように語った。「もしルクレールがピットインしてDRSゾーンで(セルジオ・)ペレスを抜いたら、彼は我々をアンダーカットしてくるだろうと考えた。だから、ランドの順位を確実に維持したかったんだ」
「ドライバーに何度か確認しペレスを抜けることを確認したが、コースポジションを維持することが重要だった」
この決定は、最終的に0.7秒差でノリスを退けエミリア・ロマーニャGPの勝者となったフェルスタッペンが、手の届かないところにいるとチームが考えていたことも一因となった、とステラは認めている。
「公平を期すために言うと、レースのあの時点では、フェルスタッペンを負かすために走れるとは思っていなかった。我々は2位を確保したかった。数字の上ではコンマ数秒をロスしたかもしれなかったし、それが終盤で重要になっただろうが、全体的に見るとあの時のマックスは射程圏外だったようだ」
レース中、路面温度は45℃に近づいており、すべてのコンパウンドにおいてタイヤ温度が重要となっていた。ステラは、このことがグランプリの63周を通してレッドブル、マクラーレン、フェラーリの間で大きなペース変動が見られた主な要因だと考えている。
イタリア人エンジニアは次のように断言した。「燃料レベルが主な要因だとは思わない。主な要因はタイヤを動作させる温度だったと思う」
彼はいつものように、先頭集団における相対的なペースの異常な変化の背後にある理由について、非常に詳細に説明した。「今日はタイヤの温度を上げすぎると、かなりの落ち込みがあるように見えた。ちょっとした崖があり、そこに入るとかなりのパフォーマンスが失うことになる」とステラ。
「我々はレース序盤、タイヤが熱を持ちすぎてフェルスタッペンに負けていたと思うが、第2スティントでは、とくにランドはタイヤが新しいうちにペースをコントロールできた」
「新しければ新しいほど、ある意味では熱くなりやすいので、その時点で彼は温度を上げすぎないように非常に忍耐強く対応し、最後には相応のパフォーマンスを発揮した。(優勝争いを演じたのは)そのおかげだと思う」
(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 393 |
2位 | ランド・ノリス | 331 |
3位 | シャルル・ルクレール | 307 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 262 |
5位 | カルロス・サインツ | 244 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 192 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 190 |
8位 | セルジオ・ペレス | 151 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 557 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 44 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |