Toro Rosso関連記事
トロロッソ・ホンダF1密着:初日から速さを見せるも、2戦連続のPUトラブルが不安要素に
2018年6月23日
10年ぶりにフランスGPが復活した。1991年から18年間行われたマニ-クールで開催されたフランスGPでは、ホンダは優勝することができなかった。
しかし、今回フランスGP復活の地として選ばれたポール・リカールでは強かった。86年と87年にナイジェル・マンセルがウイリアムズ・ホンダで2勝し、88年から2年間はアラン・プロストが2回優勝。86年から4連勝していた。
だが、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターにとっては、ポール・リカールはあまりいい思い出がないらしい。
「夜遅くまでサーキットで仕事をしていたら、ゲートが閉まっていて、出口を求めてサーキット内をホンダのレンタカーが何台も連なって探し回っていたことがありました」(田辺)
じつは田辺TDがゲルハルト・ベルガーのレースエンジニアとなってF1を戦い始めた90年以降、フランスGPでホンダは勝利していない。そういう意味では、ポール・リカールで開催される28年ぶりのフランスGPは、リベンジする良い機会だった。
しかし、フランスGPは初日からつまずいた。
まずフリー走行1回目を開始してすぐ、2人ともパワーユニットに違和感を覚え、状況を無線で訴えてきた。
「PUのデータの設定に適切じゃなかったので変えました」(田辺)
これで本来のスピードを取り戻したトロロッソ・ホンダの2人だが、今度はガレージ内の電源に問題が発生し、すべてのテレメトリーとタイミングモニターの情報、そして無線の機能も失ってしまった。
セッション開始から40分になろうとしていたタイミングだったが、チームはドライバーと無線でコミュニケーションが取れなかったため、幸いブレンドン・ハートレーはピットインしてきたが、ピエール・ガスリーはタイム計測に集中していたため、走行を継続。最初のセッションの序盤40分で使用したタイヤのうち1セットは返却しなければならないというレギュレーションに違反してしまった。
フリー走行2回目では、今度はハートレーのパワーユニットに別の問題が発生した。
「ドライバーが無線で異常を知らせてきたのと同時に突然、データ上でも異常が確認されたので、クルマを止めるように指示した」(田辺)というハートレーのマシンは、すぐにコース脇に止まったものの、排気管から炎が上がっていた。
「機械的に破損が認められたため、残念ながらPUをすべて交換します」(田辺)
カナダGPに続いて、2戦連続のトラブルに田辺TDの表情は厳しかった。
アクシデントやトラブルに見舞われた初日のトロロッソ・ホンダ。それでも、ガスリーは2回のフリー走行ともトップ10内に入るスピードを披露。2日目以降はトラブルフリーを期待したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |