F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

冠スポンサーを持たないウイリアムズF1。「私はチームの伝統を引き継ぐためにここにいる」と代表

2024年2月13日

 ステークF1チームやビザ・キャッシュアップRBがチーム名を変更して、そのアイデンティティを新スポンサーの手に委ねたことで、F1チームが行っていいこととそうではないことについて多くの議論が行われている。


 ブランドアイデンティティは、つねにスポーツの最も強力なセールスポイントのひとつであり、フィールドにステークF1チームやビザ・キャッシュアップRBのようなチーム名があることは、それぞれのチームに財源が追加されることが明らかであっても、グランプリレースの名声を高めるわけではない。


 これまでF1で100勝以上をあげてきた伝統的なチームのウイリアムズが、フィールドで最も少ない予算で運営されていることを考えると、チーム代表のジェームズ・ボウルズ代表とチームの株主がそのような道を歩んだことも理解できる。ボウルズは、ウイリアムズが非常に大きく威信のあるブランドであり、それを売り払ってしまうことは意味をなさないという経営陣の考えを共有しているからだ。

ウイリアムズF1のジェームズ・ボウルズ代表
ウイリアムズF1のジェームズ・ボウルズ代表


 今年のFW46の発表会で、ボウルズは次のように説明している。


「ウイリアムズはモータースポーツにおいても、イギリスにおいても、間違いなく最大のブランドのひとつだと思う。私もそれを変えたいとは思っていないし、ドリルトン(チームオーナーの投資会社ドリルトン・キャピタル)もそのように考えている」


 そしてボウルズはチームの創設者について言及するなかで、次のように付け加えた。


「フランク(チーム創設者のフランク・ウイリアムズ)と彼の遺産は、我々のなかに今も残っており、それはカラーリングのなかにも残されている」


「シルバーストーンでのシェイクダウン時には、後部に彼の矢印がさりげなく埋め込まれているのが分かるはずだ。私は本当に彼のマークをマシンに刻みたかった。私は彼に取って代わるためにここにいるのではないということを表明したかったのだ。私はウイリアムズという伝統を引き継ぐためにここにいる」

グランプリ800戦記念のF1イギリスGP用カラーが施されたウイリアムズFW45
グランプリ800戦記念のF1イギリスGP用カラーが施されたウイリアムズFW45


 ランス・ストロールがウイリアムズでレースをしていたころ、父親のローレンスがチームに多額の貸し付けを行った際にチームのヘリテージカーが保証となっていた。だが今では、すべてのクルマの所有権をチームが完全に取り戻したことも語られた。


「ウイリアムズが走らせてきたクルマは膨大な遺産だ。ファクトリーに来た際に機会があれば、我々の体験センターに行って1977年からのすべてのクルマを見て回ってほしい。およそ50年分のクルマがあって、非常に多くのチャンピオンたちがいる」


「それなのに、スポンサーのためにそれを捨ててしまうのは愚かなことだ。今でもなおウイリアムズというブランドが生み出されており、そのことは他のすべてのチームに対する我々の強みのひとつだ」


 ボウルズは、新車発表会に参加した多くの関係者に、チームの持つ伝統について次のように語った。


「私は今でもアルファタウリの新しい名前を知らない。彼らの得た新しい名前は私にとって、伝統も重みも感じられない。チャンピオンシップ、成長、そして自分を信じてついて来てくれる途方もなく大きな世界を通して、チームの伝統は創り出されるのだ」


「ウイリアムズは私が初めて応援したチームであり、私にとって非常に大きな意味を持つチームなのだ。私が保持したい伝統であり、なぜならそれは確かな強みだからだ」

ウイリアムズF1の2024年型マシン『FW46』のカラーリング



(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)




レース

5/4(土) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
5/5(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/6(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン136
2位セルジオ・ペレス103
3位シャルル・ルクレール98
4位ランド・ノリス83
5位カルロス・サインツ83
6位オスカー・ピアストリ41
7位ジョージ・ラッセル37
8位フェルナンド・アロンソ33
9位ルイス・ハミルトン27
10位角田裕毅14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング239
2位スクーデリア・フェラーリ187
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム124
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム64
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム42
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム19
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.4 第4戦日本GP