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F1オーストリアGP決勝:ボッタスがポール・トゥ・ウイン、アロンソは追突されリタイア

2017年7月9日

 7月9日現地時間14時、オーストリアGP決勝が行なわれた。午前中は快晴だったが昼過ぎから雲が増え始め、時折小雨もパラつくこともあったものの、陽射しが降り注ぐ下での決勝スタートとなった。 


 ルイス・ハミルトンはギヤボックス交換により5グリッド降格で8番グリッド、最後尾グリッドのパスカル・ウェーレインはパルクフェルメ規定違反でピットレーンスタートを選んだ。Q2をスーパーソフトで通過したハミルトンはそのタイヤでスタート、11位以下ではヒュルケンベルグ、マグヌッセン、ストロール、ウェーレインがスーパーソフト、パーマーとマッサがソフトタイヤでスタートに臨む。

2017年F1第9戦オーストリアGP 決勝レーススタート
2017年F1第9戦オーストリアGP 決勝レーススタート

 上位勢はスムーズにスタートしたかに見えたがポールポジションのボッタスにはジャンプスタートの嫌疑が掛かる。後方ではフェルスタッペンとクビアトの加速が鈍く、アロンソがターン1で前に出たもののクビアトがタイヤをロックさせてアロンソに追突し、アウト側のフェルスタッペンも巻き添えを食ってアロンソとフェルスタッペンはリタイアとなった。


 ここからは首位ボッタスがファステストを連発し2位ベッテルとの差をじわじわと広げていき、3位にリカルド、ターン3でライコネンがワイドになったため4位にはグロージャンが上がったが、すぐにライコネンが抜き去って順位を取り戻した。


 ハミルトンもすぐにグロージャンを抜き、その後ろは7位ペレス、8位オコン、予選で後方に沈んだウイリアムズ勢は混乱に乗じて9位マッサ、10位ストロールと続く。クビアトには事故の原因を作ったとしてドライブスルーペナルティが科された。


 コース上での動きは少なく、多くのマシンが左フロントにブリスターが発生しているほか、スーパーソフトのハミルトンはリヤタイヤのグリップ低下によるオーバーステアに苦しみペースが上がらない。


 ヒュルケンベルグは14周目にピットインして早々にソフトタイヤに交換した。4位ライコネンはトラブルを抱えながらの走行で5位ハミルトンはその後方に迫るが、なかなかオーバーテイクを仕掛けるところまではいかないまま膠着状態が続く。29周目にはマグヌッセンがハイドロ系を失ってピットに戻りリタイアとなった。


 31周目にハミルトンが先陣を切ってピットインしウルトラソフトに交換。ライコネンはこのアンダーカットに反応しようとしたが、すでにハミルトンが驚異的なファステストラップを記録しておりアンダーカットされるのが濃厚となったためステイアウトに切り替えた。


 33周目にはリカルドがピットインし、翌周にタイヤのバイブレーションを訴えていたベッテルもピットインしてともにスーパーソフトに交換する。一方でフライングの嫌疑が晴れた首位ボッタスはステイアウトでチームから指示されたターゲットラップタイムで走り続け、40周目にピットインしてベッテルの前でコースに戻った。


 ピットインを遅らせるライコネンが一時的に立つが、44周目にはボッタスがターン4手前で易々とパス。ライコネンはその周にピットインしてハミルトンの後ろでコースに戻り、ステイアウトに掛けた望みは裏切られた。マシントラブルを抱えたサインツもピットインしてリタイアを余儀なくされ、12位を走っていたバンドーンは青旗無視でドライブスルーペナルティを科された。


 ピットストップを終えたところで首位ボッタス、4秒後方に2位ベッテル、そこから5秒差で3位リカルド、さらに4秒後方に4位ハミルトン、5位ライコネンは8.5秒差。しかしハミルトンは再びリヤタイヤのブリスターに苦しみ始め、ライコネンが0.5秒速いペースで追いかけてくる。


 するとハミルトンは次第にペースを戻し58周目からファステスト連発でライコネンとのギャップを10秒以上に引き離し、3位リカルドとのギャップを縮めていく。後方では9位マッサが8位オコンに迫っていくが、上位勢が追い付いてきて周回遅れにされる際のタイムロスもあり、なかなか仕掛けるまでには至らない。

2017年F1第9戦オーストリアGP決勝 優勝はバルテリ・ボッタス、2位セバスチャン・ベッテル、3位ダニエル・リカルド
2017年F1第9戦オーストリアGP決勝 優勝はバルテリ・ボッタス、2位セバスチャン・ベッテル、3位ダニエル・リカルド

 レース終盤に入って首位ボッタスもリヤタイヤの接地面にブリスターが生じ、2位ベッテルが追い付いてくる。70周目のターン3〜4ではハミルトンがオーバーテイクボタンを使いスリップからDRSを使ってアウトに並び掛けるが、リカルドがインを守って譲らず。結局最後まで逆転は果たせずリカルドがレッドブルの地元オーストリアで表彰台を獲得した。


 ボッタスもベッテルに決定的な場面は作らせず71周を走り切り、自身2勝目を挙げた。5位ライコネンに続いて52秒差で6位にグロージャン、7位ペレス以下は周回遅れで8位オコン、9位マッサ、10位ストロールというトップ10。バンドーンは12位で入賞を果たすことはできなかった。



(Mineoki Yoneya)




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