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ニコ無念でルイス完勝。最終周の接触でペレス3位

2015年10月11日

 2015年F1第15戦ロシアGPは11日(現地時間)、ソチ・オートドロームで53周の決勝が行われ、ルイス・ハミルトンが今季9勝目となる通算42回目のトップチェッカーを受け、メルセデスが2015年のコンストラクターズタイトル獲得を決めた。

 前日のフリー走行でトロロッソのカルロス・サインツJr.が大クラッシュを喫したものの、その日の晩に退院を果たし、決勝当日の朝にはレース出走が許可。無事、全20台がグリッドに並んだ日曜の決勝は、優勝候補の筆頭に挙げられていたポールシッターのニコ・ロズベルグが序盤にトラブルで脱落、2度のセーフティカー出動や最終ラップの表彰台を賭けた接触バトルなど、最後の最後までまで目の離せない展開となった。

 注目のスタートでは、実質1コーナーのターン2で2番グリッドのハミルトンがロズベルグに並びかけるが、ここはロズベルグが冷静にインを守ってトップを死守。一方で3番手にはバルテリ・ボッタスのインを突いたキミ・ライコネンが浮上。また後方では6番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグが単独スピンを喫し、ザウバーのマーカス・エリクソンと接触。これにトロロッソのマックス・フェルスタッペンも巻き込まれ、オープニングラップからセーフティカーが出動することとなった。

 4周目にレースが再開されると、レースリーダーのロズベルグがハミルトンと3番手に復帰したボッタスを従えレースをリードするが、6周目にはスロットルにトラブルの症状が現れ始めたチームメイトをハミルトンがパス。その後スローダウンしてフェラーリ勢にも抜かれたロズベルグは、そのままピットへ向かい、無念のリタイアを喫してしまう。

 これで、最大のライバルがいなくなったハミルトンは、セーブしていた燃費を通常モードに戻して後続のボッタスを引き離しにかかる。12周目、ロータスのロマン・グロージャンが高速コーナーのターン3でリヤのグリップを失いクラッシュ。2度目のセーフティカーが出動すると、ここで5番手セルジオ・ペレスと7番手のダニエル・リカルドら数名のドライバーが早めのタイヤ交換に向かい、履き替えたソフトタイヤで53周目のチェッカーを目指すことを決断する。

 レースリーダーのハミルトンは、首位のポジションを確実にするため9番手で復帰したペレスに26秒以上のギャップを築く必要に迫られたが、20周目以降もほとんどパフォーマンスの落ちないスーパーソフトタイヤで後続との差を広げていくと、ペレスとの差を35秒以上に拡大した32周目にようやくピットイン。余裕でトップのままコースに復帰、レースを完全に掌握した。

 一方、2番手以降の争いでは、序盤にウイリアムズのボッタスに3秒以上のギャップを築かれていたフェラーリ勢が、トラフィックでペースの上がらないボッタスとの差を徐々に縮小。30周目のタイヤ交換から復帰したベッテルがボッタスを逆転する。ただ、翌周に同じくタイヤ交換から合流したキミ・ライコネンはあと一歩のところでボッタスに先行され、レースのオーダーはハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライコネンへと変わった。

 レースが40目を過ぎると、ライバルよりも早めにピットインしたペレスのタイヤが厳しさを増し、44周目にリカルドをパスしたボッタスが接近。さらに終盤49周目にはリカルドがマシントラブルでストップしたため、表彰台を目指すペレスはボッタスとライコネンから猛チャージを受けることになった。
 それでもペレスは、グリッドで一、二を争うフォース・インディアの最高速を活かして3番手のポジションを死守。だが、残り2周となったところでボッタスにオーバーテイクを許してしまうと、それに続いたライコネンにもポジションを奪われ、表彰台最後の椅子を賭けたバトルはボッタスとライコネンによる最終ラップの争いにもつれ込んだ。
 その53周目、ターン4でライコネンが強引にボッタスのインに飛び込んだが、すでにターンインしていたボッタスとライコネンのフロントは無情にも接触! 結果、ボッタスはバリヤにクラッシュ、ライコネンも走行は可能ながらもスローダウンは避けられず、再びペレスのもとに3番手が転がり込むことに。

 結局、レースは最後まで独走したハミルトンが、現役最多タイとなる通算42勝目をマーク。ベッテルが2位チェッカーを受け、粘り勝ちしたペレスが今季初の3位でフィニッシュを果たした。

 なお、ライコネンが5位に入ったため、メルセデスのコンストラクターズタイトルは次戦以降に持ち越しとなるはずだったが、ライコネンとボッタスの接触がレース後に審議扱いとなり、その結果ライコネンに30秒のタイム加算ペナルティが下った。これよってメルセデスのコンストラクターズタイトルが決定。また、ジェンソン・バトン9位、フェルナンド・アロンソ10位でダブル入賞を果たしていたマクラーレン・ホンダもアロンソがターン16のトラック制限に違反したとして5秒ペナルティを科され、11位に降格となっている。








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