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ホンダF1甘口コラム 第10戦ロシアGP:レッドブル、アルファタウリが得た3つの大きな収穫

2020年10月5日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第10戦ロシアGPの週末を甘口の視点でジャッジ。

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 今年のロシアGPは、ホンダにとって収穫の多いグランプリになった。

 第一の収穫は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のパワーユニット(PU/エンジン)に続けて発生していたトラブルを繰り返さなかったことだ。

 田辺豊治F1テクニカルディレクターは「レースをリタイアした、という意味では非常に深刻なトラブルだった」と前置きしたうえで、「ただ次のレースまでに解決できないような深刻なものではなかった」と語っていることからも、2020年に投入したホンダのパワーユニットの基本諸元に関わるようなトラブルでなかったことは間違いない。

 そして、ロシアGPで同じ問題が起きなかったことを考えると、今回講じた対策は的確なものだったと考えていいだろう。

 第二の収穫は、苦手としているサーキットで、好成績を挙げたことだ。グランプリ前、フェルスタッペンは「ロングストレートが多く、コーナーの大部分が90度というソチは、僕たちのマシンとの相性は良くないから、簡単なレースにはならないだろう」と語っていた。その言葉が大げさではないことは、2014年から開始されたロシアGPで、レッドブルはルノー時代も含め、表彰台に上がった経験がなかった。

 もちろん、その理由としては今シーズン、フェラーリが不調となっていることで、メルセデスに次ぐポジションを手に入れやすくなっていることが事実としてあるわけだが、今回のロシアGPでは予選で2番手を獲得し、レースでも優勝したメルセデス(バルテリ・ボッタス)から、わずか7.7秒遅れでフィニッシュした。

 今シーズン、レッドブル・ホンダが優勝できなかったグランプリで、優勝車との差が最も小さいのは第4戦イギリスGPの5.8秒だが、これは優勝したルイス・ハミルトンがファイナルラップでタイヤをパンクさせたため。

 両者トラブルがなかった状況では、第3戦スペインGPの8.7秒を上回り、今シーズン最もメルセデスと接近してチェッカーフラッグを受けたわけである。しかも、それを苦手と思われたコースで披露できたことが、レッドブルにとっても、ホンダにとって大きな収穫だった。

 第三の収穫は、今シーズン初めてとなるホンダのパワーユニット搭載車4台が全車入賞したことだ。

 2015年にF1に復帰したホンダのパワーユニット搭載車が4台そろって入賞したのは、2019年のモナコGP以来、2度目のこと。また、フェルスタッペンの表彰台登壇で、2015年のF1復帰以降のホンダの表彰台獲得は20回となり、第三期F1活動の19回を超えた。

 今シーズンのF1で4台入賞したのはメルセデス・パワーユニット勢が最も多く、第2戦シュタイアーマルクGP、第3戦ハンガリーGP、第5戦70周年記念GP、第6戦スペインGP、第7戦ベルギーGP、第8戦イタリアGPと6回達成している。しかし、それ以外のPUマニュファクチャラーで達成したのは第8戦イタリアGPのルノーPU勢だけで、メルセデスPU勢以外では今シーズン2度目となった。

XPB Images

 ホンダとそのPUを搭載するレッドブル、アルファタウリがともに力をつけてきたことは、10戦を終了した時点での成績にも反映されている。

 2019年10戦終了時点でのレッドブル・ホンダは表彰台登壇は3回で、コンストラクターズポイントも191点だったが、今年はすでに8回表彰台に上がり、192点を獲得している。

 アルファタウリも2019年は10戦終了時点で7回入賞し、コンストラクターズポイントは19点どまりだったが、今年は10戦中9回でポイントを獲得。コンストラクターズポイントもすでに59点を稼いでいる。

 鬼門とされてきたロシアGPで、しっかりと結果を出したホンダ。今後の巻き返しに期待したい。

(Masahiro Owari)




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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
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