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ホンダF1甘口コラム F1イタリア&トスカーナGP編:ホンダPUで2チーム目の優勝を実現したアルファタウリの快挙

2020年9月22日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第8イタリアGP、第9戦トスカーナGPの週末を甘口の視点でジャッジ。

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 イタリアで開催された2連戦の緒戦となった第8戦イタリアGPでホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載するアルファタウリのピエール・ガスリーがF1で初優勝を達成した。

 イタリアGPの舞台である超高速サーキットのモンツァでは、ホンダはこれまで厳しい戦いを強いられてきた。復帰した2015年はジェンソン・バトンが14位で、フェルナンド・アロンソは18位。翌年の2016年もバトンが12位で、アロンソも14位。2017年はアロンソが17位で、バトンに代わって加入したストフェル・バンドーンはリタイアと、結局マクラーレン時代の3年間は入賞には手が届かなかった。

 トロロッソとパートナーを組んだ2018年もピエール・ガスリーが14位で、ブレンドン・ハートレーはリタイアに終わった。

 ホンダが復帰後、モンツァで初めてポイントを獲得したのは、レッドブルにもパワーユニットを供給するようになった昨年。アルボンとフェルスタッペンがそれぞれ6位と8位に入賞している。

 そして、今年ホンダはついにモンツァで優勝を遂げた。復帰前のホンダのモンツァでの成績を見ると、2000年から2008年までの第3期F1活動では2004年のバトンの3位が最高で、優勝となると1992年のアイルトン・セナ(マクラーレン)以来、28年ぶりの快挙だった。

 また今回のホンダの優勝は、それがレッドブルではなく、アルファタウリだったという点でも快挙だった。

 F1マシンに高性能なパワーユニットが搭載されて戦われるようになった2014年以降、F1で勝利を挙げたチームは3チームしかいない。メルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルだ。このうちメルセデスとフェラーリはパワーユニットも当然メルセデスとフェラーリで、レッドブルは2014年から2018年までの5年間がルノーで、2019年からホンダを搭載して、これまで4勝をあげている。

 その中で最も多くの勝利をあげているのは、言うまでもなく、2014年から6連覇中のメルセデスだが、その勝利のすべてがメルセデスで勝ち取った栄光で、パワーユニットを供給しているほかのチームでは1勝もしていない。これはフェラーリも同様で、ルノーはレッドブルと分かれて以降、1勝もしていない。

 つまり、現在F1に参戦しているパワーユニットマニュファクチャラー1社につき、優勝したコンストラクターは1チームだけだった。それが今回アルファタウリの優勝で、2014年以降のパワーユニット時代でホンダが初めて2チーム目の優勝を実現した。

 近年のF1は中団の争いが非常に接近しているが、それは2015年にF1に復帰したホンダのパワーユニットの性能が上がっただけでなく、それを2チーム目にも供給し、さらに高いレベルで安定した性能を発揮していることも要因となっている。

 イタリアGPではレース展開にも恵まれたものの、アルファタウリのガスリーが巡ってきたチャンスをモノにできたのも、ホンダのパワーユニットが少なくとも2位となったマクラーレンに搭載されていたルノーのパワーユニットに対して、負けていなかったからだ。

 イタリアGPと続くトスカーナGPでは優勝候補のひとりだったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に、2戦続けてトラブルを発生させたホンダ。しかし、イタリアGPではガスリーが優勝し、トスカーナGPではフェルスタッペンのチームメイトのアレクサンダー・アルボンが表彰台を獲得したことを考えると、フェルスタッペンに出た問題は、ホンダのパワーユニットが抱えている根本的な問題とは考えにくく、フェルスタッペンのパワーユニットの個体の問題だと思われる。

 この問題を徹底的に分析して対策を講じ、ホンダのパワーユニットを搭載する4台すべてが完走し、かつポイントを獲得することを期待したい。

(Masahiro Owari)




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