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アルファタウリ・ホンダF1コラム:戦闘力は10チーム中7番手。パフォーマンス向上が期待されるも“弱点”が残る
2020年7月16日
アルファタウリ・ホンダの開幕2戦は、第1戦7位、第2戦は10位完走、2戦連続入賞という結果だった。しかしその内容は、とても手放しで評価できるものではない。
第1戦の7位は、12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが、9台リタイアというサバイバルレースに生き残った結果だった。しぶとくチェッカーにたどり着いたガスリーの功績であり、マシンパッケージとしての戦闘力はレーシングポイント、マクラーレン、ルノーに劣っていた。
相変わらずだと思ったのは、初日フリー走行での遅さである。ダニール・クビアト12番手、ガスリー17番手。このチームはトロロッソ時代の去年も、週末を戦うサーキットに合わせたはずのイニシャルセッティングを外し、初日のコンディションにうまく合わせられずフリー走行はボロボロということがよくあった。その晩遅くまでかかってセッティングを見直すものの、予選では期待した一発の速さが出せず、頑張って順位を上げても下位入賞が精いっぱいというパターンがおなじみだったのだ。
2月のウインターテストでは、順調な仕上がりを見せていた。AT01の素性の良さを強調するふたりのドライバーのコメントは、冬のテスト特有のサービストークだけではなかったと思う。ホンダとの協力関係も3年目を迎えていっそう強固となり、ギヤボックスやリヤアクスルなどの主要パーツをレッドブルから供給された前年のマシンは2度の表彰台を獲得している。今季はそれに加えフロントサスペンションも提供され、さらなる戦闘力向上が期待されていた。
しかし開幕戦では、中団勢7チーム中4番目にいることが明らかとなってしまった。それでも第2戦では、もっと上に行けてもおかしくなかった。同じサーキットでの連戦のため、上述したような初日の苦戦は無縁のはずだったからだ。
だが初日フリー走行はガスリー11番手、クビアト12番手だった。下位に沈んだセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とダニエル・リカルド(ルノー)が本来の速さを発揮していたら、13、14番手。つまりトップ3と中団上位のレーシングポイント、マクラーレン、ルノーに次ぐ現時点での立ち位置が、正確に反映されていたということだ。
大雨の予選でのガスリーの8番手タイムは、荒れたコンディションとドライバーの頑張りの賜物だった。しかし快晴の決勝レースでは、再び本来の力関係が残酷に表れた。スタート直後のガスリーがリカルドにぶつけられ、マシンにダメージを負う不運もあった。
しかしそれがなかったとしても、クビアトと同じく10位入賞辺りが精いっぱいだっただろう。ソフトからミディアムではなく、わざわざハードに履き替えた不可解なレース戦略も、大いに足を引っ張った。
繰り返すが開幕2戦を終えてのアルファタウリ・ホンダの戦闘力は、全チーム中7番目でしかない。マシンパッケージは確実に進化しているに違いないが、それ以上にライバルたちの伸び代の方が大きかったということだ。悲観的になりたくはないが、上位勢が順当に走ればポイント獲得もままならない状況は、当分続くと見ざるを得ないだろう。
(Kunio Shibata)
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3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |